小樽市議会は、第4回定例会の予算特別委員会の最終日12日(月)、新病院建設費や夜間急病センター移転などを盛り込んだ補正予算案を、賛成多数で可決・承認した。
予算議案は、一般会計で、姉妹都市提携委員会交付金127万円、24時間対応の定期巡回・随時対応サービス等推進事業費1.000万円(国庫補助金)、認定こども園整備事業費補助金2億671万円(道補助金1億3,973万7,000円・市債6,690万円)、新夜間急病センター建設事業費3,857万 3,000円(土地取得・実施設計委託・地質調査委託)など計3億4,163万1,000円を盛り込んだ。
また、病院会計では、新市立病院のための量徳小解体費や建設工事費・外構工事費など、93億9,000万円を複数年で歳出するため、継続費・債務 負担行為の措置を設定した。
採決では、一般会計や国保会計、後期高齢者医療事業特別会計などの議案12件と報告2件については、全会一致又は賛成多数で可決した。
この新病院建設の予算措置が盛り込まれた病院会計補正予算について、会派「一新小樽」(成田裕樹代表) は、「以前から新病院に関する規模・予算を質問していたが、残念ながら、納得いく回答が得られなかった。市民に負担が生じること、 人口の動態に関して明確な回答がなかったこと。病院局は、先のことは分からないと述べていたが、分からないことに予算を認めることにはならな いし、建設費の高さが目に付く。済生会の落札額は35億円で出来たのに、金額の差を無視して賛成は出来ない」と主張し、否決としたが、自民・公 明・民主・共産の与野党が可決を主張し、賛成多数で可決した。
これにより、市議会として、135億円もの巨額の新病院建設について、ゴーサインを出した。