小樽市議会の会派代表質問の2日目が、12月6日(火)に開かれ、5日(月)に市長から提案された監査委員人事の議案についての採決が行われた。
監査委員は、10月に自民党の成田晃司市議の死去で不在となっていた。このため、市側は、5日(月)の会派代表質問日に、自民・公明・民主の与党側の主張を考慮し、同じ党の佐々木茂市議を選任する人事案を提案していた。
2日目の会派代表質問では、公明・民主市民・一新小樽の3会派の質疑終結後に、この人事案件についての討論・採決が行われたが、この討論に入る前に、通常の本会議と同様、質疑終了後の散会のベルが鳴り響くという珍事が起こった。
議長は直ちに撤回して、討論に移り、共産党は、与党での比例配分に従来通り反対し、不同意を主張。一新小樽は、「本当は一新小樽から出したいが会派人数が少ない」とし、自席にて棄権の態度を示した。採決の結果、自民・公明・民主市民・無所属の賛成多数で、佐々木茂市議が監査委員に選任された。
この日の質疑では、一新小樽の吹田友三郎市議が、前回議会での自身の質問通告が事前に他会派議員に密告されたことに対し言及。これに与野党から、「何の話をしているのか」などの野次が飛び交った。中松義治市長は、「今回の件の詳細は承知していないが、通告には慎重に取り扱われるように、適切に対処するようとりまとめたい」と答弁した。