小樽市中心街の川の上に建つ市場として知られる妙見市場(花園2)で、パンの店・妙見マルシェが人気を呼んでいる。
妙見マルシェでは、北海道産の小麦を使い、全てのパンを無添加・手作業で製造している。味はもちろんのこと、ふわりとした優しい生地の香りで、市場の買物客を虜にしている。
妙見市場の活性化を目的として、鮮魚や惣菜を売る店に混じって、今春5月に開店した妙見マルシェ。25才の谷口圭・店主が作る100円のあんぱんやレーズンパンに、市場に買物しに来たおばちゃんたちは、「生地が違う。ふわっとしている」と、次々に買い求める。
谷口職人は、約3年の修行を経て、妙見市場のパン職人募集を機に、パンの道に生きようと決意。「今はやわらかいパンばかりだけど、ハードなパンも作っていきたい」と、休みを惜しみ、ひたすら作業に没頭する。
商品がなくなった場合、客に迷惑がかからないように予約も受けている。食パンは1日3個をメドに作っているが、要望があれば、数に限りなく作る。人気のパンは、つぶ・こしあんぱん100円とレーズンパン100円。
「この人気のパンを目的にしてくるお客さんや市場の常連客で、市場をもっと活性化させたい」(吉村弘美専務理事)と、市場全体で店を助け、盛り上げている。