「読み聞かせ講習会」が、11月19日(金)10:00〜11:30、いなきたコミュニティセンター(稲穂5)集会室で開かれた。主催は小樽子どもと本をつなぐ会。
小樽こどもと本をつなぐ会・中川めぐみ代表は、「今日は、子どもから高校生、大人と幅広く参加している。読み聞かせを通して本の楽しさ、おもしろさを伝えていきたい」と挨拶。
市立図書館・野口陽一館長は、「小樽子どもと本をつなぐ会は、小樽や余市で、読み聞かせボランティアを通して日々の活動に努力し、敬意を表する。先日、手作り絵本講習会での作品発表を当館で行い、世界にひとつの絵本を展示し、来館者は、実際に手に取り興味深く見ていた。面白さや楽しさを伝える講習会が、実りある会でありたい。大型絵本やパネルシアターなど、当館でも貸し出しているので是非利用して欲しい」と述べた。
今回の講師・上山昌江さんは、小樽在住で小樽子どもと本をつなぐ会と札幌おはなしの会に所属し、読み聞かせや語り手として活動している。色内小学校で、朝8:35分からのよみきかせボランティアを、週1回担当している。
はじめに、「手遊びを体験しよう!」では、「語り手の声に慣れるために『わらべうた』を先にする。語り手と聞き手の距離を縮めるために取り入れている」と、上山さんは話す。わらべうた「たぬきさん」・「ゆすりゃ ゆすりゃ」・「あめこんこん ゆきこんこん」を両手を使って、参加者全員で歌った。会場には、元気な歌声が響いた。
次は、新聞紙を使って「たかしくんのTシャツ」のお話に合わせ、折ったりちぎったりする。各自新聞で帽子やおにぎり、船、Tシャツを折りながら参加した。桜陽高校1年の長枝航輝君と2年の西田まゆさんが前へ出て体験し、会場は沢山の拍手が沸いた。
実践発表「読み聞かせタイム」として、手宮小学校読み聞かせサークルによるペープサート「にんじん だいこん ごぼう」が発表された。「使用しているペープサートは、手宮小のオリジナルで、会が手作りしたもの。ペープサートは、2人くらいででき、役を変えて楽しめる」とメンバーは話す。
色内小学校読み聞かせボランティアサークルは、「のみのぴこ」を4人でリレー式に読んだ。桜陽高校2年の中村光君と塚田真菜実さんが加わった。段々と長くなっていく文章を、すらすら読み上げていた。
桂岡小学校「ラブセット広場」では、会の高橋さんが、子どもの頃、教科書に載っていて好きだった物語を、ある日見つけ、「花いっぱいになぁれ」(松谷みよ子作)を、手作りで飛び出す絵本に作り上げ、それをめくりながら読み聞かせが行われた。
読み聞かせをしていた菅原さんは、「子どもの頃から絵本が好きで、本を通して人のとの出会いがあり、常に本に触れていることで、穏やかになり、読み聞かせをして子ども達に喜んでもらっている」と話す。
市内より年長と2歳の男の子を連れ家族で参加したお母さんは、「図書館でお話の会に参加している。今日も面白かった。表現する事が上手だった。家でも読み聞かせをしている。お父さんは、紙芝居をして、子ども達は喜んでいる」と感想を話した。
桜陽高校演劇部は14名で参加。菊池美千顧問は、「読み聞かせの方々のレベルが高く、表現の仕方が上手だった。人に見せるために本格的に取り組んでいる。演劇部でも取り入れ頑張りたい」と話す。
桜陽高校1年の館山佳奈さんは、「演じる事に興味があったので、中学校にはない演劇部に高校で入った。今日の読み聞かせを聞き、小さい頃を思い出し、幼稚園の先生に絵本を読んでもらった事を思い出した。読み方や演技を学んだ。大人になったら読み聞かせボランティアをしてみたい。楽しかった」と感想を話していた。