市内各所にある小樽市指定歴史的建造物の説明板が、これまでの日本語・英語・ロシア語の3ヶ国語表記から、韓国語・中国語を加えた5ヶ国語表記に、近く書き換えられることになった。
小樽市内に残る数多くの歴史的建物は、銀行、料亭、倉庫、漁家、寺院、教会など多岐にわたる。このうち、小樽市が指定歴史的建造物としているものが、現在67件ある。
この67件の建造物には、由来を記した説明板が付けられ、観光客ら来訪者の便宜を図ってきている。この説明板は、現在まで、日本語・英語・ロシア語の3ヶ国語表記だった。ところが、近年の東アジアの観光客の急増に伴い、小樽運河などの観光名所では、韓国語や中国語が飛び交っている。このため韓国語と中国語を加え、5ヶ国語の表記で小樽の国際化に対応するもの。
この説明板の書換経費243万8,000円が、9月市議会に補正予算として計上された。これにより、市議会の議決を待って、各看板の書換作業が始まることになる。この補正予算では、歴史的建造物67件と特別景観形成地区の7件、合わせて74件の説明板が、5ヶ国語表記にリニューアルされる。
市では、小樽観光の今後の国際化に備えたものとしている。今後、小樽市が真の国際観光都市へ脱皮出来るのか、看板だけの国際化でなく、本当の意味での中味の国際化が問われることになる。