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秋も深まり始めているが、白や淡紅色の可憐なサクラの花が枝のあちこちに見られる、季節外れの“狂い咲き”が、小樽市手宮緑化植物園(手宮3)のチシマザクラで起きている。
小樽市手宮緑化植物園(手宮3)は、手入れの行き届いた緑豊かな公園で、小樽港を一望にする景観と、サクラの名所としても知られている。この植物園の緑の相談所脇にあるチシマザクラ(千島桜)は、半円形に広がる枝振りで、毎年5月には見事な花を満開にさせる。
このチシマザクラが、今年は9月になって季節外れの“狂い咲き”を見せている。枯葉の間から十数輪の花が可憐な姿を覗かせている。同相談所でも、「チシマザクラが、この時期に狂い咲きしたことは、今まで聞いたことも見たこともない。本当に珍しい現象だ」と、首を傾げる。「原因についても思い当たらないが、きっと、暖かい日が続き、日中と夜間との温度差があまり無かったことで、季節を間違えたのでは」と、推察していた。
9月15日(木)は、穏やかな絶好の快晴となったが、来園者も咲く花を見つけ、ビックリした表情で見入っていた。