小樽総鎮守の格式ある住吉神社(住ノ江2)は、1867年の創建で、海上の四守護神を祭神に祀っている。
7月14・15・16日の3日間で開催される住吉神社例大祭は、“小樽まつり”として、市民に親しまれている。祭りのハイライトは、百貫神輿をはじめとする四神輿の渡御。境内を下り、市内を巡る宮神輿が、今年は、明治中期の製作当時の姿を再現してお目見えする。
住吉神社では、1997(平成9)年に、鎮座130年祭を記念して、道内最大級の百貫神輿を修復していたが、残りの宮神輿3基が、このほど製作当時のままに再現された。修復したのは、江戸幕府の直轄地で製塩業で栄え、神輿づくりの伝統を引継いでいる千葉県市川市行徳地区にある中台製作所。
修復された3基の宮神輿は、鮮やかな金箔、朱と黒の漆塗りで、当時の姿が見事に蘇った。同神社では、6月27日夕刻、神社関係者により「宮神輿三基修復宮納祭」を執り行う。
今年の“小樽まつり”には、百貫神輿を先頭に、修復された3基の神輿を合わせ4神輿が、華麗に変身した姿を、市民の前にお披露目することになる。
修復を終えた神輿三基(写真提供:住吉神社)
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