6月1日から7日までの「第17回水道週間」に合わせ、小樽の“秘境”奥沢水源地の一般公開が1日(水)から始まった。
奥沢水源地にある勝納川の奥沢ダムは、小樽の水道の水源だ。濃い緑の山々に囲まれ、森閑としており、普段は、入口の水管橋が閉じられ、市民も中に入れない“秘境”となっている。
この“秘境”が年1回だけ橋の入口の錠が開かれ、一般公開される。今年も6月1日(水)から7日(火)までの水道週間の1週間だけの公開が始まった。
入口の勝納川に架かる奥沢水管橋は、階段式水路を跨いでおり、雪解け水がゴウゴウと流れ落ち、橋からの眺めが心地よい。橋を渡ってダムの壁を登ると、静かな水面に取水塔を写すダム湖が現れる。
周囲の山々と調和して森閑と静まり返るダム湖は、まさに秘境の趣きを醸し出している。公開初日に訪れた市民は「天神町に親戚があり、夏になるといつも泊まりに来てこの階段式水路で泳いだり、やつめうなぎを捕って遊んだので懐かしい。中に入ったのは生まれて初めてで、こんなに素敵な所だとは思わなかった」と感激の様子だった。
奥沢水源地の他に、豊倉浄水場と銭函浄水場の水道施設も合わせて開放されている。期間は、6月1日(水)から7日(火)、午前10:00から午後4:00まで。ただし、銭函浄水場のみ、土日は開放されない。