小樽市を訪れる年間の観光入込客数は、2004(平成16)年度は、ついに800万人の大台割れの754万人になったことが、明らかになった。
これは、小樽市経済部観光振興室がまとめた概要から明らかになったもので、小樽観光も1999(平成11)年度の972万人の入込客数をピークに、減少傾向に転じた。
2003(平成15)年度には、ついに800万人すれすれになり、2004年度はついに754万人と、800万の大台割れを記録した。
小樽観光の入込客数は、相変わらず、道内客や日帰り客頼りが圧倒的で、宿泊客も2000(平成12)年をピークに減少傾向で推移している。
これに対し、外国人観光客の韓国・台湾・香港など東アジアからの来訪は増加傾向にある。2004年度の外国人宿泊客は初めて3万人を超えている。
市の観光振興室では、「観光入込客数の減少傾向に対し、これまでの旅行エージェント頼りだけでなく、出来るだけ学校訪問をし、道内でも古い文化伝統のある小樽が、体験学習の場もあり、修学旅行に十分可能な都市であることを積極的にPRするとともに、東アジア圏の外国人観光客の増加を維持するために、昨年は香港、今年は台湾へのキャンペーンでPRし集客につなげたい」(小原正徳観光振興室長)としている。