春を探しに、春香山(906.9m)登山!


エゾエンゴサク

エンレイソウ

カタクリのつぼみ

ナニワズ


フクジュソウ


林道

古い登山標識

頂上から石狩湾

土場から石狩湾

銀嶺荘、後ろは春香山

階段も雪の下

小屋の入り口

ランプの暮らし

巨大な薪ストーブ

 登山シーズンの始まりとなるGWに、小樽近郊の春香山(906.9m)に春を探しに登山した、本サイトの愛好者から、貴重なメールと写真が届けられた。まだ雪が残っている林道を辿り、登山客に人気の山小屋「銀嶺荘」まで、GWに春を探しての自然探索の雰囲気を、ネットでお楽しみください。

<メールより>


 連休も後半となった5月3、4日、春を探しに小樽近郊の春香山(906.9m)に登った。
 桂岡町から山に向かって進み、車道終点から銭函川に沿った林道を歩き始める。例年より雪が多かっただけに、林道はほとんど雪に埋もれている。スキーのストックを手に2時間ほどで、通称「土場」と呼ばれる広場に出る。ここからは石狩湾と対岸の山なみの展望が楽しめる。
 尾根に取り付き、右手に和宇尻山(ワウシリヤマ・856m)を眺めながら進む。途中、昨年9月8日の台風18号の暴風で倒れたと思われる木々が横たわっている。正面に、白く輝く雪の斜面がまぶしい春香山が近づくと、まもなく赤い屋根の山小屋「銀嶺荘」に到着する。例年ならゴールデンウィークには姿を見せる階段も、今年はまだ雪の下になっている。
 小屋から20分ほどで春香山の頂上にたどり着く。頂上からは、手稲山、定山渓天狗岳、余市岳のパノラマも楽しめる。頂上からの下りは、グリセードならぬ「尻セード」で、ビニールを尻に敷いて一気に滑り降りる。
 銀嶺荘は、もともと昭和初期に建てられた山小屋で、昭和35年に北海道新聞社が再建、その後昭和49年から北海道東海大学が管理している。電気はなく、ランプ、薪ストーブの小屋のシンプルな暮らしに魅力を感じる人々が季節を問わず訪れている。もちろん携帯電話もここでは「圏外」だ。
 肝心の「春」だが、お目当てのカタクリの花はまだだった。雪の解けた木の根方に数輪、つぼみをつけていた。ここ数日で咲くだろう。山から下りると、日当たりのいい林道沿いの斜面には、それでもエンレイソウ、ナニワズ、フクジュソウ、エゾエンゴソクなどが咲いていた。
 「銀嶺荘」に宿泊の時は、北海道東海大学に要予約。(電話011-571-5111)