財政再建団体回避「プラン」を発表!


 2年連続の赤字予算計上で、財政危機の只中にある小樽市は、3月9日(水)に、財政再建団体転落への回避策の「財政再建推進プラン」を発表した。
 「財政再建推進プラン」は、2000(平成12)年11月に策定した、2001(平成13)年度から2005(平成17)年度までの「財政健全化計画」を受けて、2005(平成17)年度から2009(平成21)年度までの5年間を計画期間とする。
 これまでの収支状況では、2007(平成19)年に累積赤字額は約69.2億円に達し、赤字再建団体転落ラインの62.7億円を超える予想となっていた。
 今回の推進プランでは、スリムな行政・スリムな組織・聖域なき見直し・市民との協働の4つの基本方針のもと、計画最終年の2009(平成21)年度の単年度収支の黒字化を目指す。
 このため、2006(平成18)年度から2009(平成21)年度までの4カ年、合計で約88億円の改善、2009(平成21)年度には、単年度収支の黒字化を図るため、約28億円の財政効果を上げ、累積収支不足の解消に繋げたいとしている。
 このプランに基づき、2005(平成17)年の秋頃までに、具体的な実施計画を提案することにしてる。
 財政再建団体転落の危機にある小樽市では、これ以上の市民負担は限界にまで達しており、転落を回避する道は、一にも二にも人件費の削減にかかっている。2期目の折り返し点が近い山田市長が、どこまで人件費で大ナタを振るえるかに、今後の市民の注目が集まることになろう。