旧営林署苗圃跡地(31.1ha)を活用した小樽市長橋なえぼ公園内にある森の自然館(幸1)では、冬期閉館が終わり、4月11日(金)9:00から今年度の開館が始まり、散策に訪れた市民らが立ち寄っていた。
着任して8年目を迎えた同館に常駐している山本健也指導員は、今年は雪融けが遅いと感じながら、訪れた市民らと散策に連れ立ち、水芭蕉や座禅層、黄色い花が咲き始めたばかりナニワズなど、早春のなえぼ公園を案内した。池には、カエルやサンショウウオの卵も発見し、春の息吹を感じさせていた。
館内には学習室や図書コーナー・工作室や展示室を備え、なえぼ公園に生息する動植物に関しての情報を伝えてくれる。なえぼの四季折々の様子を撮影した写真を展示するコーナーでは、常連の田中さんと塚野さんが随時更新する予定。
山本指導員が、2018(平成30)年~2024(令和6)年の7年間の公園内の桜等の開花日をまとめた記録を一覧にし、貴重な情報を紹介している。
FMおたるパーソナリティでシンガーの涼北みなさんも、開館を待ちわびていた1人で、早速、植物やエゾリスなどを写真に収め、「朝早めに来て、鳥たちのさえずりも聞こえ、エゾリスにも遭遇。清々しい季節」と喜んでいた。
毎週火曜日20:00放送の番組「涼北みなの私のお気に入り」の小樽ガイドコーナーでもなえぼ公園の様子を紹介し、過去には森の自然館でライブを開いたり、写真展には毎年参加するなど、お気に入りの場所だという。
山本指導員は、「小樽に住んでいても、なえぼ公園を知らない人が多くいる。ここに来てみると公園の良さがどんどん分かり、四季折々のなえぼの姿を体験してほしい。午前と午後に1回ずつ解説付きで散策も可能。受付で申込し込んで」と来園を呼びかけた。
今後一週間で、エゾエンゴサクやキクザキイチゲなどの、春先に咲くスプリングエフェメラルをはじめ、10~20種類の花が咲き始める。昨年整備したナニワズの小道にも沢山の黄色い花が咲く。カタクリの開花は4月20日(日)頃で、カタクリの群生地では4月いっぱい楽しめる。
桜の開花は4月27日(日)か28日(月)頃で、桜満開は例年通りGWの5月1日(木)~5日(月)頃を予想している。第1回自然観察会は4月27日(日)に実施。カタクリなど春の花々を楽しむ内容となっている。
長橋なえぼ公園森の自然館
4月11日(金)~9月30日(火)9:00~17:00、10月1日(水)〜11月9日(日)9:00~16:00
毎週月曜日(月曜日が休日の時はその翌日)休館 入園無料・身障者用トイレ有
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