おたる水族館(祝津3・伊勢伸哉館長)では、3月22日の国際アザラシの日に合わせ、13:30〜14:00、大学でアザラシの研究をしていた飼育部海獣飼育課第一係・新野雅大主任がタブレットを持ちながら、全世界に海獣公園のアザラシプールなどから北海道に来遊するアザラシについての現状や生態について語るライブ配信を行った。
1982(昭和57)年にアメリカで制定された国際アザラシの日に、世界的なアザラシの現状について啓発することを目的として、これまでも春の通常営業がスタートした頃に、アザラシについて紹介を行っていたが、今回は海に隣接する海獣公園のアザラシプールを写しながら、北海道で観察できる5種のアザラシについて生態等を紹介した。
現在、海獣公園では、エムとトトロなど11頭のゼニガタアザラシとゴマフアザラシ14頭、ワモンアザラシのルルとピセなどが生活している。
配信1つ目は、北海道で見られる野生アザラシの種類と、流氷上で出産するため北の海から北海道まで氷に乗って南下してくると解説。
2つ目は春の見どころの繁殖と換毛期を説明。繁殖に関わらないアザラシは換毛期に入り、毛が濡れていると上手くできないため陸に上がっていることが多く、陸にいると餌を食べずに耐え忍ぶため注意が必要で、エネルギーを使う繁殖期と換毛期には痩せないよう、適正に飼育するよう気を付けているという。
3つ目は、同館トド獣医作のオリジナル紙芝居「あざらし」を披露し、生まれたばかりの赤ちゃんがどう育つかを読み聞かせた。初めての紙芝居を含め、約30分間のライブ配信は終了した。
新野さんは、「私たちは皆さんよりも少しアザラシに詳しいので、より興味を持ってもらえるよう工夫して配信している。配信を見て少しでも興味を持ってくれれば」と話していた。
同館では、これまでもライブ配信を実施し、過去の配信も見ることができる。
◎おたる水族館〜「命に触れる」バンドウイルカ、メリーの出産 (YouTube)
◎おたる水族館ライブ配信中です 国際アザラシの日(YouTube)