3月22日(土)、小樽市内手宮から祝津に抜ける道道小樽海岸公園線の手宮洞窟保存館(手宮1)の手前に、今年も春の訪れを告げる御膳水の滝の出現を確認。
昨日からの雨でさらに雪解けが進み、勢い良く水が流れ落ち、日当たりの良い場所にはふきのとうが顔を出しているのも確認でき、春らしい光景が広がっている。
この滝は、1882(明治15)年に明治天皇の御行幸の時のために確保され、御膳水井から溢れる水によってできる滝で、通称「御膳水の滝」と呼ばれ、春の到来を告げる滝として市民に親しまれている。
この時期以外は水が染み出ている程度で滝を見ることはできないが、雪解けの季節になると、雪解け水が勢い良く流れ落ち、轟々と水の音が周辺に響くため、周辺を散策する人も滝を音を聞きながら春の訪れを実感し、長かった雪との戦いが終わり「待望の春が来た!」と安堵する市民も多い。
2007(平成19)年から観察を続ける小樽市総合博物館・大鐘卓哉学芸員によると、「これまで2回ほど出水があったが、途切れてしまい急に水が止まることもある。
昨日の暖かさと雨の影響もあった。水量が多かった時に比べると、中程度の水量だが、今回の出水は本格的に流れ、1週間ほど続くことが前提ではあるが、本日3月22日を初出水とした。今後、気温の傾向を見ると大丈夫なのではと思う。
水量のピークは予想がつかないが、まだ雪が残っているため、雪解けが進むとしばらくは見られる。市民もぜひ見に来てほしい」と話していた。
今後、小樽の最高気温は5〜10℃程度と、この時期らしい気温の日が続き、22日の積雪は3:00で63cm。
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