2月16日(日)に、国際スポーツ雪かき選手権(スポ雪)実行委員会(松代弘之実行委員長)主催の第12回国際スポーツ雪かき選手権in小樽2025が開催され、過去最多の石山会館豊川会館・松ヶ枝中学校・潮見台会館・入船六三町会会館・東小樽ふれあい桜会館の5会場周辺で同時開催された。
雪かきができなくなった高齢者の代わりに、高齢者が行う「老老除雪」を解消すべく、若者などの元気な住民が雪かきを行う「共助の除雪」を期待して開催されている。
今回は25チーム・約100名が、中学生・高校生・一般の3部に分かれ、運営する札幌学院大学まちおこし研究会とともに 活気溢れる開催となった。
各会場ごとに受付を行いそれぞれに開会式を行った。手宮地区の豊川会館では、石山会館周辺と豊川会館周辺の2町会一緒での初開催となり、近隣の北陵中学校(吉岡校長)から同中1と同中2の2チーム、一般の部に同中卒業生2名とその友人で作るスーパー雪かきマンズと、札幌から雪道即人道チームが参加。
同研究会10名と選手4チーム・17名、荒谷しげ子石山町会長、齋藤周司豊川町会長、吉岡校長らが、開会式に出席し、ルール説明や準備運動を行い、北海道科学大学の研究で誕生したセンサーグローブの装着や説明を同大4年の山田さんが行った。
競技では代表者がセンサグローブを付け、他のメンバーと共に10分間雪かきし、その後の20分は、滑らないよう埋まらないようどれだけ整地できたかを評価した。
北陵中1チームの田口さんと小鷹さんが選手宣誓をして士気を高め、生徒会チームの北陵2チームは初参加で、「自信がないけど楽しみながら頑張りたい」と意気込んだ。
スーパー雪かきマンズの同校卒業生2名は、中学1年の時から出場して今回で5回目。昨年中3の時に中学生の部で優勝。「毎年できる限り参加しようと思う。地元の友だちにも会えるし、楽しもうと思う」と話し、競技会場の北陵中すぐそばの急な坂道は、3名が半袖Tシャツ姿で挑み、「雪の下が空洞になっていて埋まる所を整地した」と若い力を発揮した。
他のチームも雪に埋まった細い坂道の生活道路を除雪し、悪戦苦闘しながら競技に挑み心地良い汗をかいていた。
競技終了後に閉会式を行い、同周辺4チームで表彰し、雪道即人道チームが優勝、北陵中2が準優勝した。優勝メンバーの藤生さんは、「とにかく綺麗に見た目をしっかり重視した。今日の除雪が、生活している住民の豊かな生活に繋がればと思う」と話した。
荒谷会長は、「条件が悪い細い道なので、積み上げないと雪を捨てる場所がないところだが、本当に頑張ってくれて素晴らしいと思った」と感謝した。
齋藤会長は、「豊川町会は初参加で、雪を捨てる若い人のがんばる姿を見ると癒やされた」と喜んでいた。
豊川町会婦人部が昼食に手作りのカレーを提供し、特別協賛の森永製菓株式会社が、inゼリーを参加者全員にプレゼント。主催者も選手も町内会の人々も心温まる時間を過ごしていた。
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