手宮中央小学校で雪まつり 滑り台や宝探しに歓声

 2月14日(金)15:20から、小樽市立手宮中央小学校(末広町13・小寺友興校長)グランドで、手宮地区伝統の冬の行事「雪まつり」が開催された。

 

 時折、激しく冬が降るあいにくの天気だったが、全学級のふるさと学習とPTA(菊池修二会長)行事を兼ねて今年で6回目となり、児童は、そり滑りや宝探しに夢中になって寒さを吹き飛ばしていた。

 

 雪まつりになくてはならない今回の雪像は、児童の要望でドラえもんに決まり、例年通り、手宮中央小学校雪まつり保存会(田宮昌明会長)と児童・保護者・教員・事務職員が、2月8日(土)13:30〜16:00に45人、9日(日)9:00から完成するまで40人が協力して完成した。

 

 高さ約5m×幅約10mもの巨大な滑り台にドラえもんをあしらい、裏側に滑り台を4コース設けた。正面の両脇には、児童が制作したドラえもんとドラミちゃんが並んでいる。

 

 手宮地区伝統の雪まつりは、1935(昭和10)年に北手宮小学校で雪像を作った雪まつりを国内で初めて開催。2016(平成28)年4月に手宮地区4校(手宮小・手宮西小・北手宮小・色内小)が統合して手宮中央小学校が開校。

 

 北手宮小が閉校まで守ってきた伝統ある雪まつりを引き継ごうと北手宮小卒業生と当時のPTA・地域住民有志が集まり、雪まつり保存会を立ち上げ、2018(平成30)年から手宮中央小で雪まつりをスタートし、コロナ禍の2021(令和3)年と2022(令和4)年を除き、毎年開催されている。

 

 5:20からのPTA行事では児童70名が参加し、田宮会長は、開会式で「滑り台でみんなの楽しそうな顔を見ると嬉しく思う。これを機会に挨拶ができる間柄になればと思う。道路で会った時には声をかけてほしい。今日はみんなで楽しんでください」と挨拶。

 

 滑り台と宝探しは低学年と高学年に分けて実施され、児童たちはそり滑りや雪遊びを楽しみ、会場に設置された、押し花をあしらったアイスプレートやバケツキャンドル・スノーキャンドルなど70個に点灯し雪あかりを楽しんでいた。

 

 まなかさんは、「滑り台は急で楽しい。雪像を見てこんなに綺麗にできるなんてすごいと思った」と話し、こはるさんは、「滑り台を何回も滑り、緩やかなところと急なところがあって良かった。雪像は、地域の人や先生・子どもたちが協力して作ったのが良かった」と話した。

 

 閉会式で小寺校長は、「皆さんの楽しそうな姿を沢山見られて良かった。田宮さんをはじめとする保存会の皆さん・保護者の皆さん・先生方への感謝を忘れないでほしい。安全な場所で遊ぶ楽しさも分かってもらえると嬉しい」と挨拶した。

 

 ◎小樽市立手宮中央小学校(外部)

 ◎関連記事