コロンビア北西部メデジンに設立した日本文化センター「春のひなた」の共同代表を務める、小樽出身で同地在住の羽田野香里さんが、コロンビア人4名を引率して来日し初のスタディーツアーを開催。
2月7日(金)には、合気道3段で共同代表のルス・アンヘリカ・ヒメネスさんと生徒のファビアナ・ペレス・ヒメネスさん(15)、サリータ・パイリエルさん(15)とともに、2023(令和5)年度に外務大臣表彰を受賞の報告も兼ねて小樽市を表敬訪問した。
迫俊哉市長は、「ようこそ小樽へ。沢山学んで帰ってほしい」と歓迎した。
羽田野さんは、道内の児童養護施設に指導員として勤務。2002(平成14)年にJICA日系社会青年ボランティアで南米パラグアイへ。任期終了後は青年海外協力隊でコロンビア・マニサレス市に派遣された後、フィリピンで日本語教師を務めた。
2009(平成21)年から同地のエアフィット大学言語センターで日本語講師として勤務。メデジン日本クラブを立ち上げ、異文化交流を中心としたボランティア活動を継続したが、2021(令和3)年末にコロナ禍により大学の日本語コースが閉鎖したことで、コロンビアの友人と同センター「春のひなた」を設立。
春の日向のように暖かく居心地の良い場所として命名し、現在、日本語コース・合気道コースなど合わせ、5歳から祖父母世代まで170名の学生が在籍し
ている。
コロンビアにおける日本語教育の促進・普及・発展、日本文化行事の実施に尽力が高く評価され、2023(令和5)年度外務大臣表彰受賞後、初めての帰国となった。
動画で建物などで同センターを紹介。クレープ屋・マンガ屋・和風カフェもあり、日本語クラス・浴衣の着付け・折り紙教室・おにぎり・寿司などのワークショップの様子や、盆踊り七夕など日本行事の様子も紹介した。
今回2月5日(水)~19日(水)で初開催のツアーは小樽に8泊し、観光のみならず日本人と日本語で交流しながら、日本や北海道の生活を体験し文化を学ぶことを目的に、小樽雪あかりの路やおたる水族館を見学。
8日(土)にコロンビアお話会を開催し、コロンビア雑貨やコーヒーなどを販売。札幌でも同様のお話会を行い、競技かるた会かるた大会にも参加。東京では合気道を学び、19日に帰国する予定。
羽田野さんは、「私が小樽出身なので、日本語教室では、特に小樽を紹介していて、春のひなたの学生は他の日本語教室の学生よりも北海道や小樽を知っていると思う。
初のスターディーツアーが無事に終わり、毎年実施できればと思う。自分の地元を紹介したいと1回目は小樽にした。メデジンについては、暮らしやすく人も親切で生活しやすい町」と話した。
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