令和6年度北照プロジェクト 活動成果や反省点報告

 1月28日(火)10:00から市民センター(色内2)マリンホールで、北照高等学校(最上2・小路修司校長)が、令和6年度の1年を振り返る「北照プロジェクト報告会」を開き、全校生徒約200人と企業・同窓会・保護者らが出席した。

 

 同校では社会で活躍できる人材を育成し、学びを生かして地域に貢献する新たな形を目指し、入学後、ワインプロジェクト、キズナプロジェクト、スリートプロジェクトの3つのうち、どのプロジェクトに取り組むか選択し、3年かけて様々なことを実践している。

 

 小路校長は、「8年前にワインを作るところからスタートした。北海道ワインの指導で5年目でワインとして形になり、クラウドファンディングの返礼品としても使用している。すべてが上手くいっていたわけではなく、失敗・苦労・至難もあったが、乗り越えることがこのプロジェクトの目的。ひとりひとりが自分の考えで判断し、行動する力に繋がる。地域を支える人材として活躍することを期待している」と挨拶した。

 

 アスリートプロジェクトにはスポーツコースの約150名が所属し、野球部・サッカー部・女子サッカー部・スキー部の今年度の成績も紹介された。

 

 スポーツコースの連帯感を高める芦別での合同合宿の内容、室内練習場で4回実施の野球教室、夏季に週1回小学校でサッカー教室も実施。小学生と接することで、小学生に理解してもらう話し方に苦労し、小学生の一生懸命な姿を見て初心にかえることができたという。指導する側になり、今までやってきたことを見直すきっかとなるなど、新しい気づき・学びが分かり、この体験を今後に生かしたいと報告した。

 

 ボランティア活動のキズナプロジェクトは、8月の奥沢墓地の清掃・9月の観光ボランティア・10月の赤い羽根共同募金ボランティアと企業見学ツアーについて概要を説明した。

 

 飛鳥Ⅱの観光ボランティアは観光地を紹介。笑顔で練習通りに対応できタブレットも活用できた。言葉が出なくてボランティアの方を頼ってしまったが、すごく良い経験となり次に生かしたいと報告。

 

 2017(平成29)年6月に開始されたワインプロジェクトは、キャリア教育の一環として、30名が週2時間1haの広さの畑で旅路ぶどうを栽培し、北海道ワインへ委託醸造した。2018(平成30)年にぶどう畑拡大のため初のクラウドファンディングに挑戦。2019(令和元)年・2020(令和2)年に初ブドウ収穫し、3年目に北照ワイン初リリース。2021(令和3)年に報告会を実施した。

 

 2022(令和4)年には生徒自ら金額や返戻金を決め、過去最高の150万円を設定し達成。この年からインスタ等で宣伝活動を開始し、2023(令和5)年新たにマルシェやボランティア、大学でのプレゼンテーションを行った。

 

 2024(令和6)年には営業チームと広報チームに分かれ、過去最高額を更新し170万円を達成。学びの多い魅力的なプロジェクトで、北照のブドウだけでワインを作ることを目指し、後輩に繋げていきたいとした。

 

 チームで活動把握の不足・連絡のし忘れ・リーダー同士の交流が少ない・新しい情報は常に共有すべきだった・デザインの納期に遅れたなどの反省点をあげ、大変さや苦労もあったが達成感や楽しさが感じられた・自分の役割を果たせた時にやりがいを感じた・人との関わり方や他者との協力について学ぶことができたなどの感想がまとめられた。

 

 社会で活動できる人材育成・信頼を築き上げる力や必要不可欠なスキル・支援をして良かったと思われるような活動となるようにと、これからの目標も述べられていた。

 

 ◎北照高等学校(外部)

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