2024(令和6)年度小樽市議会第4回定例会が、12月3日(火)10:00から23日(月)までの21日間の会期で開会され、迫俊哉市長が提案説明を行った。
冒頭、飲酒により暴言を吐いたことで、前回定例会で辞職勧告決議案が賛多数で可決されていた立憲民主党の中村誠吾議員は、12月2日(月)鈴木喜明議長に「一身上の都合で議員を辞職したい」との申し出があり、議長が許可したと報告。
迫市長は、前回定例会議案第29号「職員懲戒審査委員会委員の選任について」の再議と議案1号~議案26号、専決処分報告第1号について提案説明を行った。
議案第1号~6号は、2024(令和6)年度各会計補正予算について、議案第1号一般会計補正予算の主なものとして、2025(令和7)年4月にウイングベイ小樽に開設する総合福祉センター移転等(電話回線及びWi-Fiの移設や放送設備機器など備品購入)経費875万5千円、勤労女性センターに移転等経費300万円を計上した。
債務負担行為については、ふれあいパス事業費1億6,300万円、勤労女性センターの建物をとみおか児童館として活用するための改修費等3,000万円。後志管内3消防本部(小樽市・北後志消防組合及び岩内・寿都地方消防組合)の消防司令業務の共同化に向け、後志共同消防司令センター整備総事業費15億4,600万円(令和7年度)を計上した。
2025(令和7)年~2029(令和11)年度新総合体育館の設計・施工及び現総合体育館の解体・撤去に係る業務を一括で発注する新総合体育館整備事業費91億6,700万円。
2025(令和7)年度から公開を再開する重要文化財旧日本郵船株式会社小樽支店など、指定管理者制度を導入・更新する施設の管理代行業務費についても、所要の経費を計上した。
一般会計における2024(令和6)年度補正額は1億683万5千円。財政規模は657憶2,034万5千円となった。
議案第2号~6号は特別会計及び企業会計の補正予算で、特別会計では、住宅事業特別会計において今年度から敷地の造成を行っていた塩谷B団地の建て替えについて、債務負担行為として建物本体の工事費など。
企業会計では、病院事業会計においてICUに専用の陰圧装置を含む感染対策ユニットの設置工事を行うために1,454万6千円を計上。
議案第17号市営住宅条例の一部を改正する条例案については、祝津住宅を高島住宅に集約。建替えするために、道営住宅高島団地の事業主体を北海道から小樽市に変更し、同住宅を市営住宅とする。
議案第20号小樽市総合博物館条例及び小樽市重要文化財旧日本郵船株式会社小樽支店条例の一部を改正する条例案については、共通入館料及び定期入館料を、高校生及び高齢者の共通入館料250円を300円に、定期入館料は500円を600円に。これ以外の共通入館料500円を600円で、定期入館料1,000円を1,200円に改定する。博物館と旧日本郵船の普通入館料に改訂はなし。
共通入館料で、これまで博物館と分館・旧日本郵船のうち、2館にそれぞれ1回入館できたが、改正後はそれぞれ1回入館可能とした。
重要文化財旧日本郵船株式会社小樽支店の指定管理者を株式会社日比谷花壇に、その他のおたる自然の村・さくら学園などの指定管理者に変更はない。
本日提出の議案第26号除雪ドーザに2,328万7千円を計上した。
専決処分報告第1号は、10月9日(水)の衆議院解散に伴い、10月27日(日)に投開票が実施された衆議院議員総選挙及び最高裁判所裁判官国民審査に必要な経費を計上。
共産党からは議案第27号小樽市非核港湾条例案が提出され、高野さくら議員が提案説明を行った。
前定例会で最終日に提出された議案第29号職員懲戒審査委員会委員の選任について、中村誠吾議員の後任に髙橋龍議員を選任し同意を求める採決の際、地方自治法第117条の規定により、髙橋議員は議事に参与することができないところだったが、参与して議決が行われたことから、同議員退場後に改めて再議し賛成多数で同意された。
前定例会議案第7号ないし議案第18号について、決算特別委員長の中村吉宏議員による報告があり、採決の結果、賛成多数により認定。
12月4日(水)~8日(日)は休会し、9日(月)は松岩一輝議員と白濱聡議員両議員の会派代表質問が行われる。
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