小樽合唱連盟(鈴木功理事長)主催の第139回小樽市民合唱祭が、11月4日(月)小樽市民センター(色内2)マリンホールで、市内外から19団体のべ約350名が出演して開催され、満員の観客を魅了した。
同合唱祭は、小樽近郊で合唱活動をしている団体の発表の場として、6月と11月の年2回、小樽市民会館と同センターを交互に使い開催されている。
オープニングは、小樽少年少女合唱団12名の澄んだ歌声が会場に響き渡り、踊りを交えて観客の参加を呼びかけた。
20のプログラムが用意され、それぞれの団体が日頃の練習の成果を披露。
2023(令和5)年秋の合唱祭から合同合唱に取り組み、今回は、東日本大震災で福島健南相馬市立小高中学校の被災した子どもたちが離れ離になった仲間を思う日々のつぶやきを同校の小田美樹教諭が書き溜め、それを繋げたものを詩(作詞・同小学校平成24年度卒業生)にして、小田氏作曲・信長貴富氏編曲した「群青」を取り上げた。
今年7月から混声3部合唱の練習を開始し、9月14日〜10月27日にシオン教会で4回合同練習を実施し、今日の本番を迎えた。
ステージいっぱいの人々がひとつになり、浅原富希子氏の指揮、温井亜衣氏のピアノ伴奏で力強く歌い、観客から大きな拍手が送られた。
鈴木理事長は、「少年少女合唱団も1団体だけとなり、小学生も歌う機会が少なく、各団体の会員数も減少し、20名がやっとで合唱的には寂しい状況。コロナ禍で今の中学生は小学生の頃ほとんど歌っていない。
みんなで一緒に歌って合唱の楽しみを知ってほしいと、合唱をしていない一般の方にも声をかけて参加を呼びかけた。合唱をもっと広め盛り上げたい思いで広報活動にも力を入れ、学校などへポスター配布した」と話していた。
2025(令和7)年度は、6月1日(日)第140回小樽市民合唱祭を小樽市民会館で、11月1日(土)第141回小樽市民合唱祭を小樽市民センターで予定している。
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