10月29日(火)6校時目を活用し、小樽市立北陵中学校(清水町5・吉岡智尋校長)2年生68名を対象に、がん教育の出張授業を開いた。
社会福祉法人北海道社会事業協会小樽病院(小樽協会病院)の内音坊就子看護師長と、糸田知美がん化学療法看護認定看護師が講師を務め、「がんとその予防 がんって何?いまからできること」を学ぼうと行われた。同病院では、昨年度から今年にかけて、市内6中学校でがん教育を実施している。
文部科学省は、子どもに対し、健康と命の大切について学び自らの健康を適切に管理し、がんに対する正しい知識とがん患者に対する正しい知識をもつよう教育することを目指している。
吉岡校長は、「保健体育の教科でがんについて学び、がんは身近な病気と踏まえ、今日は専門の方から話を聞き、予防・早期発見・正しい知識を身につけてほしい」と期待し、「2人に1人ががんになると言われる身近な病気だが、予防もできる。いずれ自分ががんになるかもしれないが、恐れずに病気と付き合ってほしい」と語り、授業が進められた。
がんは細胞分裂でエラー細胞ができ、不具合で増え続けると体に悪影響を及ぼす。細胞エラーはDNAが傷つくことで発生し、たばこ・ウイルス・食べすぎ・運動不足・多量のアルコールや塩分摂取などが危険要因。
日本人がかかる1番は大腸がん、2番は肺がん、3番は胃がん。男性では前立腺がん、女性では乳がんが多い。
がんにならないよう規則正しい生活と食事・検診を受ける・ワクチン接種・ストレスをためないが重要で、正しい知識と情報を集めるよう解説した。
生徒代表の小鷹さんは、「がんは身近にあることで、正しい情報を受け取ることも重要で、とても勉強になった。今後の生活でも気を付けていこうと思う」と述べた。