小樽市日本文化体験会 在日外国人21名参加

 小樽市(迫俊哉市長)と小樽市文化団体協議会主催・小樽ユネスコ協会共催の在日外国人日本文化体験会が、10月20日(日)10:00から市立小樽美術館(色内1)1階で開催され、ロシア・フィリピン・スリランカ・インドネシア出身などの外国人21名が参加。

 

 日本文化に対する理解を深めてもらうことを目的として、市内に在学・在住する外国人に対して年1回開催し、今回は、茶道(裏千家淡交会小樽支部・前田宗京さん)、書道(小樽書遊会・池田憲亮さん)、盆栽(小樽盆栽会・毛利昇さん)の3つの文化を体験した。

 

 同館ミーティングルームでは、小樽市文化祭に関連して淹れたての茶を振舞う事業に合わせ、同会メンバーが茶の点て方などを披露。

 

 菓子と抹茶を味わった後、抹茶が入った器が配られ、綺麗な泡が立つよう茶せんで撹拌を体験して茶を飲み比べ、お茶の文化に触れた。

 

 同館1階の多目的ギャラリーでは、開催されている盆栽展に出展された作品を鑑賞しながら、毛利代表が盆栽について解説した。

 

 樹齢150年の黒松や推定300年の一位を見たり、実際に触れてたり、参加者は興味深く話を聞いていた。

 

 同館1階研修室では書道体験会が開かれ、池田さんが書道を披露し、「海」「桜」「祭」などの手本を見て、上から下へ左から右へなど、筆順の7つの原則を紹介し、参加者は半紙に筆を持って書き何度も練習。

 

 持ち帰りの色紙に清書し、初めてとは思えないほどの出来栄えに、みんな笑顔になっていた。

 

 在日4年になるスリランカのジャニットさんは、「初参加でとても楽しかった。今日いろいろなことが良く分かった。書道では、色紙に愛という文字を書いたので、スリランカにいる奥さんに送りたいと思う。

 

 自分で点てたお茶よりも入れてもらったほうが美味しかった。抹茶の効果なども知ることができた。盆栽は枝が枯れた状態の神(じん)などを知ることができた」と満足していた。

 

 毛利さんは、「今回初めて日本文化体験会に参加した。外国人の方々は盆栽に興味を持っていて、話を真剣に聞いてくれた。入会を希望する人もいて嬉しい」と話していた。

 

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