小樽市教育委員会(中島正人教育長)、特定非営利活動法人絵本・児童文学研究センター(工藤左千夫理事長)、北海道新聞社小樽支社(荒山和明支社長)主催の第10回小樽こどもポエムコンクールが開催され、10月19日(土)15:00から小樽経済センター7階大ホールで表彰式が行われた。
市内小学校17校・中学校12校から4,781点の応募があり、最優秀賞に長橋中学校1年の武田さんの「寝落ち」、特別賞に山の手小学校2年大井さんの「ぼくのほっぺ」が選ばれた。
表彰式には、受賞者34名とアーサー・ビナード審査委員長をはじめ、中島教育長・工藤理事長・迫俊哉市長・保護者学校関係者らが出席。
表彰に先立ち、中島教育長は、「4,781点の中から受賞されおめでとう。10回で3万7,891点の作品の応募があった。感動したことや嬉しかったことを相手に伝える楽しさを味わってほしいと、10年ほど前に立ち上げた。どの作品も自分の思いを伝えた素晴らしい作品ばかり」と挨拶した。
迫市長は、「両親のこと・生活のこと・勉強のこと、いろいろなテーマで詩が作られ、読ませてもらった。多かったのは自分のことをテーマにして書かれた作品。回りを観察するよりもとても難しかったと思う。どんな言葉にすると相手に伝わるか、素直な言葉や自然に出てきた言葉で書いたほうが自分の気持ちが届いたと思う。言葉に興味関心を持ち、来年もりっぱな作品を出してほしい」と述べた。
最優秀賞1点・特別賞1点、小学生低学年・中学年・高学年・中学校の部の4つの部門から金賞・銀賞・銅賞と優良賞5点を選び、受賞者に賞状とトロフィー(優良賞以外)と詩集が贈られた。
1967(昭和42)年アメリカ合衆国ミシガン州生まれの詩人・俳人・随筆家・翻訳家のビナード審査委員長は、詩人の草野心平の作品「秋の夜の会話」を紹介しながら、「アイディアの宝庫で不思議な表現。同じような詩にならないように、ゼロから作ることが一番大事」とアドバイスした。
最優秀賞に選ばれた「寝落ち」について、「睡眠はみんなが体験することで、感じたことはみんなと繋がっている。先輩の詩を読むことは豊さに繋がり、詩を書くきっかけになれば」と話した。
受賞した武田さんは、「じっくり時間をかけて書いたのではなく、思いついたことを詩に、自宅で詩を書いた。小学2年生の時に優良賞をもらい、今回は最優秀賞を受賞してびっくりしている。詩を書くのは楽しい。中学2年生になっても書けたら良いなと思う」と話していた。
◎関連記事