小樽市文化祭 写真市展自由の部・ネイチャーの部63点展示

 10月17日(木)~20日(日)、2024(令和6)年度小樽市文化祭・写真市展が、市立小樽美術館(色内1)1階市民ギャラリーで開催され、第1部(自由)34点・第2部(ネイチャー)29点の合計63点を展示。

 

 今年度は、自由の部に29名・119点が、ネイチャーの部には26名・81点の応募があり、レベルの高い作品が多った。

 

 10月1日(火)に、日本写真芸術学会の石津聡氏が審査員を務め、非公開で審査会が行われ、自由の部で堀野正憲さんの「横断歩道」が 推薦・市長賞を受賞し、ネイチャーの部は、初出展の伊藤嘉子さん「メジロの巣立ち」が推薦・市展賞に輝いた。

 

 作品「横断歩道」は、横断歩道を車椅子の女性が1人で渡るシーンがモノクロに収められ、光の当たり具合も良く、白いラインに伸びた車椅子の影が大きなポイントになっている。

 

 石津審査員は、「周りに人がいなくて自分1人で横断歩道を渡っていく前向きな姿が出ている。全体的にシンプルだが、タイミングを狙った作品」と絶賛した。

 

 特選・美術館長賞を受賞した丸岡広美さんの作品「踊るように♪」について、 川原静雄委員長は、「冬の夜小樽駅前のバス通り、バスにピントを合わせ、横断する人をぼかした効果で踊るように見える。楽しそうで綺麗でとても上手に撮れている」と感心していた。

 

 作品「メジロの巣立ち」についても、「木の角度やメジロにピントを合わせ、バックのボケ具合も見事」と話し、ネイチャーの部特選・ユネスコ賞の塚野良江さん「君の瞳に映るもの」を、「木と木の間から顔を出すエゾリスの覗いたような表情が良く工夫されている、これまでにない写真。

 

 皆さんが出展された作品は、ありふれた作品よりもひとひねり工夫されている。遠くへ行かなくても身近にあるものを撮影して、誰にでも受賞のチャンスはある。ぜひ挑戦してほしい」と評価した。

 

 10月20日(日)16:00から市展会場で表彰式が行われる。

 

 ◎2024(令和6)年度第75回小樽市文化祭(外部)

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