10月6日(日)9:00から、石山町内会(荒谷しげ子会長)は、いつ遭遇するか分からない災害に備え、会員23名が参加して避難所運営ゲーム“DOはぐ”を体験し、防災への意識を高めた。
同町会では昨年にも防災訓練を実施し、災害発生を想定してバスに乗って避難体験も行った。
北海道渡島総合振興局危機対策推進幹の橋本義伸氏と、小樽市総務部災害対策室の安藤斉氏が講師を務め、避難所開設のための避難所運営ゲーム(HUG)を実施。
2007(平成19)年に静岡県で制作されたゲームで、オリジナル版をベースに、雪や寒さなどの観点を加えた2017(平成28)年制作の北海道版「真冬の地震災害」を実施。
4班に分かれ役割分担をローテーションで行い、避難所で起きうる状況と理解と適切な対応を学んだ。
橋本氏から、阪神淡路大震災では919人・東日本大震災では3,775人、熊本地震では214人が災害関連死している現状が伝えられ、車中泊やテント泊によるエコノミークラス症候群やトイレ問題など、最も避けるべき大規模災害における災害関連死について説明があった。
避難所などではスペースの間隔を取り、段ボールベットも導入されるなど、コロナ禍で避難所環境にも変化があり、2021(令和3)年2月福島宮城沖地震時の相馬市避難所では、感染症対策を一番に考えて避難所が開設されている。
今年1月下旬と3月下旬に輪島市へ視察に行った様子も写真を交えて紹介され、水や簡易トイレ・大人用おむつの要望が多く、担当者も被災するなどの問題もあり、想定と実際の避難所の開設数が違うという厳しい状況を伝えた。
避難所の想定やいろいろなケースの避難者をどこに配置するかなど、 状況に応じて臨機応変に対応し、多様な知識と経験を増やし、地域の課題の発見や気づきの場とすることを学び、喫煙場所についてや盲導犬同伴避難など具体的な内容で、11:00から意見交換が行れた。
役員の男性は、「このような学びは必要。勉強になった。前回も参加しているが、非常に良い」と話し、他の男性は、「助け合いや自己犠牲の精神など、複数の人の合意や意見の一致を得るため、住民同士の気持ちが寄り添えることも大事だと感じた」と話していた。