小樽ロータリークラブ(77名・湊健一郎会長)は、2023(令和5)年度に創立90周年を迎えた記念事業として、産業港湾室庁舎前駐車場に設置した電波時計塔(高さ3ⅿ98cm・ステンレス製)を寄贈し、9月24日(火)12:30から、同会員約50名が出席して寄贈式を行なった。
西條文雪・創立90周年実行委員長は、「1933(昭和8年)年に創立し、昨年90周年記念事業として電波時計塔を贈ろうと本日お披露目した。クルーズ船が着く第3号ふ頭から多くの観光客が訪れる。現在の観光振興室を壊し緑地公園にし、2026(令和8)年度の供用開始。多くの市民や観光客が賑わい、未来の小樽へ時を刻むよう期待する」と挨拶した。
時計塔について、設計者の株式会社BEYOND ENGINEERING(福岡県)の木村洋介取締役は、「15枚の刀のような細い素材で構成し、細い柱と5枚のリングで全体が繋がり一体となり、風圧に絶えるよう設計。
海が近いため、ステンレスの中でも硬度が高い耐久性がある素材を使用し、ショウエイベンド工業株式会社(手稲区)が制作した。リングと柱が歯車のようにかみ合うように、これはロータリークラブのロゴマークにちなんだもの。
構造的にも強度が増す効果がある。歴史豊かな小樽の街が、令和の時代に国際港として大きく変化しようとしている。その入口に設置される時計塔が、変わりゆく小樽の街並みを妨げるものではなく、景観を写してフォーカスする存在となるよう期待している。時計塔が皆さんに長く愛されることを祈る」と説明した。
湊会長へ感謝状を手渡し、小樽第3号ふ頭基部の緑地利用者の利便性向上のための寄附に深く感謝した。
迫俊哉市長は、「未来を望むをコンセプトに電波時計の寄贈を感謝する。このエリアをイベントができる緑地として整備。2025(令和7)年度中の完成を予定している。国土交通省からみなとオアシスにも登録し、小樽港第3号ふ頭基部を新しい観光拠点・交流の拠点として育てたい。
今年は32回のクルーズ船が寄港し、多くの市民や観光客の往来があり、ここの電波時計がこの地域のシンボルとして、観光客や市民の目に触れらることを期待する。次の100年に向けロータリークラブが歴史を着実に積み重ねることを祈念する」と挨拶した。