小樽市総合博物館本館(手宮1)の蒸気機関車アイアンホース号の修繕が完了し、7月25日(木)11:30から運行を再開し、70名の乗客を乗せて勇壮な姿を披露した。
115年目となるかなり古い蒸気機関車で、2023(令和5)年9月にブレーキシステムに故障が見つかり運休を余儀なくされ、2023(令和5)年12月の事前調査を実施。2024(令和6)年2月に、札幌・大阪・高知の専門業者で部品を製作・調整などの修繕を行った。
6月に空気圧縮機の蒸気圧での動作確認を実施し、概ね良好な状態を確認。7月には、空気圧縮機を蒸気機関車に搭載して試運転を実施し、良好な状態を確認した。
修繕の事業費は522万5千円。市の一般財源のほか、博物館を応援している人々の寄附金・小樽ファンが支えるふるさとまちづくりを活用した。
担当の大鐘卓哉学芸員は、「少し予定よりも長くかかったが、夏休みに間に合い良かった。まだまだ故障の可能性もあり、線路や踏切もいろいろな部分での不安もあるが、現状は問題ない。元気になったアイアンホース号に乗車しに来てください」と話した。
13:30の便には31人が乗車。近隣に住む6歳と3歳の姉弟は、「今日の日を待っていた。いつもアイアンホース号の音を聞いていた。石炭貨車に乗ると、帰りは機関車の後ろになるからここに乗るのが大好き」と話していた。
2022(令和4)に客車をリニューアルし、明治時代の貨客混合列車を模して整備した3等客車・1等客車・石炭貨車を牽引し、手宮駅に向け300mを元気に運行。力強く白煙を上げ汽笛を鳴らし勇壮な姿をアピ—ルした。
手宮駅で乗客は一旦下車して、見どころとなる転車台による方向転換も見物。再び乗車して色内駅へ向かった。
運行最終日の10月20日(日)まで、11:30・13:30・15:30(水曜日11:30は運休)で運行し、各回定員120名。祝日を除く月曜日・火曜日・定期検診日(月1回の水曜日)運休。
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