小樽縄文人の会(前田隆護会長)では、前田会長が講師を務め、勝又英夫さんと杉岡詩麻さんが協力し、7月25日(木)10:00から住ノ江会館で縄文土器づくり体験会を開き、午前の部には未就学児童から小学校高学年までの10名、午後の部は中学生4名が参加した。
小樽市では、忍路地区にあるストーンサークル「忍路環状列石」(国指定史跡)と、それを囲む遺構郡を含む縄文時代後期(およそ3,500年前)の遺跡が多く見つかっており、縄文土器づくりや野焼き体験を通じて、作る喜びや地元小樽の縄文の歴史や魅力を再発見してもらむことを目的として行われている。
今回は、8月11日(日)に水車プラザ(忍路2)裏の河川敷で開催する2回目のこども野焼き体験会に参加するための土器を作った。
江別のレンガ屋から仕入れた粘土を使用し、固い粘土をこねて柔らかくする大変な作業から始まった。
こねる作業で粘土に触れ、次第に慣れて集中し、作りたいものの制作に取り掛かり、1時間ほどで作品が完成した。
前田会長は、「土面や縄文に関係した模型や本などを事前に見てから、子どもたちは自由に作品づくりに励んだ。子どもの頃の経験は覚えているもの。作品はどれもすごい発想で、持っているものを粘土で表するのが大事。自分の感性で作っている。自然に手が動き、繰り返すことで自分のものになる」と話した。
小2女子は「足が短くて墨をはくタコの親子を作り楽しかった」と話し、他の参加者は、器を丁寧に作り「縄模様がポイントだ」と話した。器系の作品も多く、縄模様を付けるなど縄文の雰囲気を出していた。
水車プラザ河川敷での野焼きスケジュールは、10:00着火、弓切り式火起こしを実演し、15:00に火を止める。焼き上がった土器は水で冷やしてから取り出し、16:00に作者に引き渡す。当日は、忍路中学校などの子どもたちが制作した作品約30点以上を野焼きする予定。
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