小樽市(迫俊哉市長)では、観光や夏型のレジャー本番を迎える、夏の交通安全運動(7/13〜22)前日の7月12日(金)9:30から、交通安全一斉街頭啓発(セーフティーコール)を開始した。
また、2014(平成26)年7月13日にドリームビーチで女性4人が死傷した飲酒ひき逃げ事件から10年が経過し、飲酒運転根絶を訴える啓発イベントも開催。
セーフティーコールでは、日頃から交通安全活動に尽力している各団体など85人が、JR小樽駅前に集まった。
佐藤靖久生活環境部長は、「10年前の7月13日、ドリームビーチで飲酒ひき逃げ事件が発生し3名が死亡した。7月13日を飲酒運転根絶の日に定めているが、残念なことに飲酒事故が後を絶たない。広く市民に啓発し、2度と起こさないよう、風化させないように、各団体と連携を強化し交通安全推進に努めたい」と話した。
小樽警察署・佐藤地域交通官は、「今年1月から前日までの交通事故発生状況は、人身事故が71件発生し、昨年同時期よりもマイナス13件とやや減少。昨年は8月と11月に2人の死亡事故が発生しているが、今年は0人で、このまま終わらせたい。10年前の事故を風化させたくない。夏は居眠り事故などの発生が懸念される。啓発活動に力を入れたい」と挨拶した。
参加者は、“交通安全”や“飲酒運転根絶”と書かれた黄色い旗を持ち、国道5号線沿いに旗波を作り、ドライバーや歩行者に対して安全運転と飲酒運転根絶を呼びかけた。
同日14:00からは、ウイングベイ小樽(築港11)5番街1階ネイチャーチャンバーで、「飲酒運転根絶の日」啓発キャンペーンを実施し、飲酒運転根絶見守り隊をはじめ、同署・小樽市交通安全運動推進委員会・市生活安全課・交通安全女性指導員・小樽市指導員協議会・小樽市交通安全協会など26名が参加した。
小樽のゆるキャラ・運がっぱも協力し、飲酒運転根絶を呼びかける夜光反射材入りの啓発物500部とうちわ300枚を、買い物客や通行人に配布。
飲酒運転の危険性を体験する飲酒状態体験ゴーグルを用いた疑似体験コーナーもあり、真っ直ぐ歩くことができない酩酊状態の視覚を体験でき、アサヒビール提供のノンアルコールビール240本が体験者に配布された。
夜光反射材にライトがあたるとどう見えるか体験できるコーナーもあり、夜間の歩行時などでドライバーにどう存在を知らせるか確認された。
生活環境部の飯田博美生活安全課長は、「沢山の方に来てもらい、飲酒運転根絶を広く市民に伝えることができた。飲酒状態体験ゴールを疑似体験し、飲酒運転は危険な行為だと感じていただけたと思う」と話していた。
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