小樽市消防本部(見山義秋署長)では、消防救助技術活動に必要な技術を養い、屈強な消防隊員の育成を図ることを目的に2023(令和6)年度救助技術特別訓練消防長点検を、7月11日(木)10:00から小樽市消防署(勝納町10)で行った。
今回、消防長の点検を受ける機動1課訓練隊3名と機動2課訓練隊3名は、7月13日(土)に札幌市消防学校で開催される第52回全道消防救助技術訓練指導会に出場するため、4月15日(月)から3か月間、増田隊員と富山隊員の指導を受けていた。
同指導会出場を目前に控えた各訓練隊が、陸上の部訓練7種目のうちのほふく救出を、救助者・補助者・要救助者の3名1組で実施し訓練成果を消防長が点検。
救助者と補助者が後方10mの位置からスタートし、1名が空気呼吸器を装着。下降ロープの結着を行ったのち、救助者が8mの煙道内に侵入。要救助者を発見したのち屋外に救出し、要救助者を2名でスタート地点の安全地点まで搬送する。
ビルや地下街などで煙に巻かれた人を救出するための訓練で、安全・確実性と所要時間を評価するもの。標準所要時間1分2秒。
機動1課から訓練を始め、糸田隊員が救助者、遠藤隊員が補助者、柴田隊員が要救助者となり実施。所要時間44秒で減点なし。
機動2課は、岡田隊員が救助者、山谷隊員が補助者、富田隊員が要救助者を務めた。所要時間39秒2で減点なし。
集中して迅速かつ正確に行動でき、訓練を見守る隊員からは大きな拍手が送られた。
訓練終了後、見山消防長は、「両チームとも標準タイム内で減点なしでひと安心。小樽市消防本部からは、いままで数々の種目で全国大会に出場してきたが、このほふく救出だけは出場者がいない。
皆さんが新しい歴史の扉を開き、千葉での全国大会に進んでもらいたい。残り2日、精神面の状態が一番大変だが、明後日は、体調・心身ともに万全な状態で訓練会場で顔を合わせたい」と激励した。
指導役の増田隊員は「初めて出場する隊員もいるが、経験者もいて全道でもトップの成績を目指してもらいたい」と話し、富田隊員は「全道大会は全国大会に繋がっている。トップのみが出場できる。減点なしで全国大会目指して頑張ってほしい」と期待した。
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