大渡卓さんと近藤満子さんの二人展「SONOGO展Ⅳ」が、7月3日(水)〜7日(木)で、市立小樽美術館(色内1)1階市民ギャラリーで開かれている。
同展の前身には、メンバー6名の名前の一字を採って名付けた芸術家グループ「百寿満卓光信展」の20年の活動があり、メンバーが亡くなったことをきっかけに、2018(平成30)年に3名で同展をスタート。
コロナ禍で活動が中止となり、4年ぶりの2023(令和5)年に、現在の2名で3回目を開催し、今年は4回目の二人展となった。
2人の作風にも変化があり、楽しみにしていた来場者が続々と観覧していた。
近藤さんの得意な帯のタペストリーは健在で、モダンな4点を発表。いけばなで知られる假屋崎省吾氏の幸せを呼ぶ青い蝶々をタペストリーにあしらい、豪華な雰囲気を醸し出した。
8点ある正月飾りは欲しい人にプレゼントも。花を詰め込んだフラワーアレンジBOXも可愛らしく、絵画作品も4点出展。これまでにも増して画家の本領も発揮している。
大渡さんの今回は個性的で、BOXと題しウニが載ってる板やチョコレートの空箱を使い、「箱と言ってもなにも入らない箱」と語り、ユニークなデコレーションを施し、初めて立体作品に挑戦した。
かねてから構想を練っているというコミックヒーローを2点紹介した。大渡さんが描くオリジナルヒーローで、「魔朱毛灘」と「プロテクターズ」はストーリーはすでに完結しているという。
ハチ好きが高じた「スズメバチの巣」は、人間の世界とハチの巣をイメージして描いた。昨年色鉛筆で制作した健在する1980年代のスナックの様子を描いた「助六っ九」や、1997(平成8)年に出張に行ったナイロビの様子も絵にしている。
大渡さんは、「傾向が少しずつ変わってきている。近藤さんも点数の比重も変わり、私も立体オブジェを出展してみた。この機会にご覧いただきたい」と話している。
SONOGO展Ⅳ 7月3日(水)〜7日(日)10:00〜17:00(最終日15:00)
市立小樽美術館(色内1)1階市民ギャラリー 入場無料
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