小樽市保健所(富岡1・田中宏之所長)では、6月17日(月)~23日(日)の第25週において、3定点医療機関からの報告で、水痘の患者数が1定点あたり1.33人(速報値)となり、6月27日(木)に注意報レベルに達したと発表した。
1定点あたり医療機関あたりの患者数が2.00人以上になると警報レベルとなり、全国・全道的に見ても、昨年2023(令和5)年同時期(第24週)と比べて患者数が増加している。
12月から7月にかけて9歳位までの小児を中心に流行し、潜伏期間が長いためウイルスが拡散して空気感染し、集団感染を起こしやすい。
症状は、かゆみのある発しんが頭皮・体幹・四肢へと広がり、体幹に最も多く出現。倦怠感・38℃の発熱が2~3日間続く。
免疫力が低下している人や成人が感染すると重症化の可能性もあり、妊婦や水痘にかかったことのない人、予防接種を受けていない人は注意が必要。
有効なのは予防接種で、2014(平成)年10月から水痘ワクチンの定期接種(生後12ヶ月~36ヶ月)が可能となり、それ以外の年代には任意接種で有料。
保健所の担当者は、「1歳~3歳の子どもは定期接種。まだ打っていない人は、任意で予防接種をしてもらいたい。手洗い・うがい・マスク着用・人混みを避けるなど、これからも変わらず感染予防対策を行うように」と呼びかけている。
このほか、2024(令和6)年第25週において、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎が定点あた5.00で、24週連続警報レベルが続き、新型コロナウイルス感染症は、5月・6月も0にはならず、低い数値ではあるが患者数を確認。第25週は23人の感染を確認している。
◎令和6年第25週(令和6年6月17日〜23日)の感染結果(PDF)
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