一般財団法人小原流小樽支部(太田豊愛支部長)の花の輪・人の輪-みんなの花展が、6月22日(土)・23日(日)、市立小樽美術館(色内1)1階多目的・市民ギャラリーで開催され、会場は初夏の花々に包まれていた。
この花展は毎年開催され、今回は90代前後2人を含む34人・34点を展示し、いけばなを体験するワークショップ(限定5名)も開かれ、初日は外国人も参加していた。
初夏に合わせてガラスの花器や籠を選び、季節の花のナデシコ・アジサイ・シャクヤク・ナツツバキなど、思い思いの花を使い、自然の風景を器に描写する自然盛花、花の色鮮やかさを生かした色彩盛花など、1895(明治28)年に創始した小原流ならではのいけばなを発表している。
太田支部長は、自宅そばの野に咲くテンナンショウやキボウシなどを摘んで使い、ナデシコとナツハゼは購入して調達し、自然の景観を器に再現した自然盛花にした。
その作品の左には参与の齋藤豊葉さんの黄色やピンクなど5種類の薔薇、右には田中豊貴さんのブルーベリー・カーネーション・コンシンネ・デンファレなどで表現した色彩盛花2点を展示。
小原流の代表的な表現の琳派調は、琳派絵師たちが描いた絵画的な世界を取り入れ、絵を描くように平面的に生けた作品や華やかな雰囲気の支部作品も展示。来場者は足を止めて見入っていた。
太田支部長は、「今回は昨年よりも出品の数が少なかったが、ゆとりを持って設置し、じっくり鑑賞でき楽しめたと思う」と話していた。
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