小樽龍宮神社(稲穂3・本間公祐宮司)では、6月22日(土)例大祭最終日に合わせ、同神社社殿で、2017(平成29)年6月20日に榎本の曾孫である榎本隆充氏によって奉納された神秘の霊刀「流星刀」を一般公開した。
榎本武揚は、小樽港が素晴らしい港であり、明治維新以降、北海道の貿易や外交の中心地にしようと考え、1876(明治9)年ここに移り住む人たちの平穏な暮らしを守るため同神社を建立。
鉱物学と製鉄技術に高い関心を持っていたこともあり、隕石を購入した後は、隕石を材料にして刀剣を造る研究に取り組んでいた。
そして、刀工の岡吉國宗氏に作刀を依頼。神社に3週間精進潔斎して鍛錬の方法を生み出し、隕石を材料に長刀2振・短刀3振の日本刀「流星刀」を完成させ、ひとつを同神社に奉納。
刀身の表面には、木の年輪に似た斑紋が浮かび出ていて、武揚公の情熱・志・魂が宿った刀で、神秘の霊刀・災難浄化の力をもち、希望を叶える強い霊力を持っている考えられている。この貴重な公開に大勢の人が詰めかけ、公開時刻の10:00にはひと目見ようと長い列を作った。
同神社の宝物「神楽面」も展示され、社殿正面のケースの中の流星刀に注目が集まり、刀の模様も見ることができ手を合わせる人もいた。
札幌から訪れた女性2人連れは「石川県での刀を見たばかり」と、刀剣ファンにも注目が集まった。
本間宮司は、「榎本武揚公を龍宮神社の祭神として迎えたい。曾孫の隆充氏から、武揚の魂なんだと流星刀を奉納していただいた。情熱・知識・経験・研究者としてのすべてを注ぎ込んで作ったものが流星刀であり、魂が宿っているとおっしゃられた。御神体ともいえるもの。
だからこそ霊刀の流星刀を見ていただき、御祈願していただくことで、多くの御利益や魔を退散させる(見えない物も切れる)、浄化、悪才退散、病気に苦しむ方にも、心穏やかにやわらいでいく御利益を頂きながら、希望や願いを成就していきますようにと願いを込めて、本日の公開に至った」と話した。
2026(令和8)年は、龍宮神社創祀150周年を迎え、榎本武揚公の生誕190年・没後120年という記念の年でもある。
記念事業として、榎本武揚公を新たに御祭神として祀り、総事業費一億円で、北海鎮護の額の補修(榎本武揚直筆)、龍神殿(一刀彫の龍神様の社)の建立、手水舎の新設を予定。記念事業の奉賛を募っている。問合せ0134‐22‐4268 龍宮神社。
◎関連記事