12年に1度の龍年となる、2024(令和6)年の小樽龍宮神社(稲穂3・本間公祐宮司)例大祭が、6月20日(木)・21日(金)・22日(土)の3日間の日程で開かれている。
同社例大祭は小樽三大祭りのひとつで、神社参道をはじめ、梁川通り商店街から中央通りまで、露店がずらりと立ち並び、市内中心部の祭りとあって、祭りを楽しむ客が大勢行き来した。
21日(金)の本祭は、1年で最も日照時間が長い夏至にあたり、夕暮れまでの時間が長く穏やかな祭り日和となった。
隣接するいなほ幼稚園園児も稚児行列で参加し、同商店街では例大祭に合わせ、こども神輿を大小1つずつと船の神輿3基を出動させ、半纏姿の30名ほど子どもたちが「わっしょい!わっしょい!」と、可愛らしい声を響かせながら、中央市場やまつり会場を歩いた。
大竹正也商店街理事は、「子どもたちに神輿を体験してもらい、祭りに携わってくれればと実施している。今後も続けたい」と話していた。
子ども奴に初参加した鈴木君(小5)は、1時間半ほど商店街を歩き「楽しかった。練習して覚えたら意外と簡単だった。来年も参加したい」と、満足した様子だった。
15:00からは境内で、同神社・本間宮司と小樽稲荷神社・木村文彦宮司が宮出の儀を行い、同社中の小樽龍祭会(鈴木政美会長)をはじめ、神輿に参加する担ぎ手約150名が出席。最後は400名まで膨れ上がった。
神社建立に関わった榎本武揚の5代目榎本隆一郎氏、猿田彦・関光治氏、上参郷光祐祭典委員長、関博之北海道神輿協議会長、同神社総代、各神輿会の代表が玉串奉奠を行った。
鈴木会長の合図で一斉に神輿を担ぎ、一歩ずつ前に慎重に進み、階段を降りた地点から神輿渡御がスタート。露店の間を通り抜け、大勢の見物客がその様子を見守った。
神輿が市内中心部を回る中、境内では、重要無形民俗文化財に指定された松前神楽奉納や稚児舞奉納が行われた。
稚児舞は、可愛らしい園児の榊舞から始まり太平楽など4つの演目が行われた。小樽松前神楽保存会よる松前神楽は、四箇散米舞や囃子や太鼓・笛の生演奏に合わせて1人で舞う鈴上の舞、弓と鈴で舞う神遊の舞など6演目が行われた。
最後は、龍神が降りる巫女舞で龍神に繋げる龍神舞で締めくくり、獅子舞よりも鋭い歯を持った龍神舞で観客の頭を次々と噛み、無病息災などを願った。
境内や祭り会場には終始大勢の観客が集まり、龍の年の例大祭を楽しんでいた。
最終日の22日(土)は10:00から還御祭が行われ、稚児舞や松前神楽奉納も行われる。
また、2年後の2026(令和8)年に創建150年を迎えるにあたり、10:00から15:00まで、隕石から造られた災難浄化の力を持ち、希望を叶える強い霊力を持った「流星刀」を、祈願できるよう社殿に公開する。
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