6月17日(月)13:00から、小樽市議会第2回定例会会派代表質問が行われ、公明党の橋本布美絵議員と立憲・民主連合小樽の面野大輔議員が質問に立った。
橋本議員は、子宮頸がんを予防するHPVワクチンについて、ワクチン接種の機会を逃した女性を対象に公費負担で接種できる「キャッチアップ接種」が来年3月末で終了するため、その周知について質問した。
対象者への周知は個別の勧奨ハガキを4月上旬に発送。公費による無料接種の期限を表示し、早期の接種開始の検討を促し、8月頃を目途に再度、個別にハガキを送付する。
2023(令和5)年度のキャッチアップ接種の勧奨通知は、3,212人に送り226人が接種した。2023(令和5)年度で制度を知らない人は1,558人、ワクチンの安全性について困っている人は1,738人。当事者への周知方法は対象者に直接情報を届けることが重要と、2度に渡り個別のハガキを発送し市の公式SNSで情報を発信する。
田中保健所長は、「8月に再度送付し、9月までが標準的な接種時期。医師の判断にもよるが、最長11月までの伸ばすことも可能。8月のハガキの反応を見ながら、更なる周知を図るよう考えたい」と、再質問に答弁した。
旧第3倉庫100周年記念事業費と現在の保全活用に向けた進捗状況について質問。旧第3倉庫を賑わい創出拠点として、利活用に繋げるため、缶ランタンによるライトアップやアート系クラフトを中心としたマルシェの開催など、市民はもちろん観光客も楽しめるイベントを計画。総事業費は600万円。
2022(令和4)年7月の第3倉庫ミーティングの後継団体OTARU CREATIVE PLUSでは、旧第3倉庫のブランディングに繋がるような社会実証実験の実施や、観光客や市民に魅力を伝えるなどの情報発信に努めている。
市も同団体と連携し、社会実証実験の実施に必要な旧第3倉庫の消防設備等の改修を行ったほか、分区の指定をはじめとする法的規制などについて議論しているところで、方針やスケジュールに変更はない。登録無形文化財申請の進捗状況については、文化財の価値について市民意識の醸成を図りつつ、有識者からの意見も聞きながら、庁内で協議を進め、今年度末までに申請に着手できるよう準備を進めていると回答。
第3号ふ頭及び周辺の再開発について、オープン後3か月が経過した国際インフォメーションセンター、ポートマルシェオタルエなどの影響、建物前での野菜の物販について駐車場の利用状況を質問。
同センターなどのオープンから5月末での入場者数は76,536人で、GWやクルーズ船寄港時は、特に多くの人が来場した。
また、観光案内所の利用は、コロナ前の運河プラザにあった時と比較して2倍となり、この施設が周辺への回遊に寄与している。同オタルエも運河プラザにあった時の物販の売上との比較では、倍増しているとのこと。小樽後志地域の特産品を取り扱うアンテナショップとしての役割も果たしている。
観光駐車場の収容可能台数は、港湾合同庁舎横の観光駐車場第2に199台、新たに開設した小樽観光駐車場第1に90台、合計289台が収容可能。料金は双方とも同で1時間300円。1時間ごとに300円、24時間1,000円。オープン後の利用状況は、5月末までで駐車場第1は5,116台、駐車場第2は9188台、合計14,304台の利用があった。
同センターの広場では、イベント部会による道内品などの販売やキッチンカーの飲食提供を予定している。
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