苔盆栽や松の針金かけ指導など 小樽盆栽教室

 小樽盆栽会主催の盆栽教室が、今年も4月から月1回で始まり、6月9日(日)10:30から小樽市公会堂(花園5)で3回目の教室で開かれた。

 

 今回は新入会者5名を含む10名が受講し、松の葉切り・モミジの植え替え・苔盆栽について学んだ。

 

 市内で盆栽店を営む毛利昇さんが講師を務め、指導も丁寧とあって同じ趣味を持つ盆栽ファンが集まり、楽しい雰囲気の中、指導が進められている。

 

 新会員の女性たちは苔玉に興味があり、「いつも枯れてしまい、上手く育ってほしい」と受講。午後からは苔盆栽について指導を受けた。

 

 苔は何種類もあり、ハイゴケやギンゴケなど盆栽に適していて、岩の上や砂地に群落を作って育ち、丈夫で育てやすいスナゴケも良く使われている。自然の岩に苔を植えて、秋には紅葉する多肉性の宿根草のミセバヤを植えるなどの説明があり、受講生は熱心にメモを取っていた。

 

 受講2年目の男性は、3年目の小さな五葉松の手入れの指導を受けた。松の葉の必要な枝を見極め、大きな芽の先端を摘み小枝を残す作業を手間をかけて全体的に行うことは、盆栽の醍醐味でもあるそうだ

 

 男性は、「自己流でやっていたが、2年前から教室に通い、針金のかけ方などを覚えた。小さいのが好きで楽しみながら育てている」と話した。

 

 このほかに桜の挿し木も実践し、来年の桜の咲く頃には根が張っているか確認できるという。

 

 公会堂改修作業のため、7月の教室からは小樽市民会館(花園5)に会場を移し、本日の続きを開催する予定。10月18日~20日に開催される小樽市文化祭での盆栽展に向け、出展の準備も進められている。

 

 現在会員募集中で、受講無料・材料費5,000円程度。問合せ:080-1971-3933・FAX:0134-22-3933 小樽盆栽会事務局。

 

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