小樽こぎんの会(坂上安樹子代表)主催の第16回目となるこぎん刺し作品展が、6月8日(土)・9日(日)に小樽駅前ギャラリー(稲穂2第1ビル1階)で開かれている。
同会は、髙橋真理子さんが講師となり、毎月第3水曜日の午前、生涯学習プラザレピオで勉強会を開いている。
現在、新会員3名を含む10名が学び、作品展では、バラエティーに富んだタペストリーや帯・バッグなど、約100点以上を展示。
こぎん刺しは、明治の頃、青森県津軽地方の貧しい農民が、厳しい冬に備え麻を刈って機を織り、麻の隙間を木綿糸で埋めたのが始まりで、同地方に伝わる刺し子技法のひとつ。野良着のことをこぎん(小布・小巾)と呼び、保温と補強のために刺し子し、この名がついたと言われ、伝統工芸品として博物館にも大切に展示されている。
新会員3名はこぎん刺しに魅せられめきめきと上達。意欲的に作品づくりに取り組み、額に入れた小さなものからタペストリーなどの大作まで、楽しみながら打ち込む姿が伝わってくる。
自作のこぎん刺しの帯を締めた髙橋さんは、「あえて古くて小慣れたものを展示。その良さが分かる。始めてみたい方は、新会員の作品やいろいろな作品を見て、こぎんの入り口としてみてもらいたい。時が経つと馴染む様子を手に触れて楽しんでもらいたい」と来場を呼びかけた。
昨年個展を開催した坂上代表は、高校の授業でこぎん刺しに出会い、卒業して本を買い独学し、20年前に同会に入会し本格的に取り組み今日に至る。
会場の作品はどれも触れることができ、綺麗に糸の処理がされている裏も確認できる。
髙橋さんの風呂敷とこぎん刺しを組み合わせたワンピースの作品も展示され、来場者の目を引いていた。
こぎん刺しに興味がある人もない人も訪れ、作品の素晴らしさに感動し、当番会員との話に華を咲かせていた。
第16回こぎん刺し作品展 6月8日(土)・9日(日)10:00~17:00(最終日16:00)
小樽駅前ギャラリー(稲穂2第1ビル1階) 入場無料
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