特殊詐欺被害未然防止 若竹郵便局員須間さんに感謝状

 小樽警察署(富岡1・竹内哲署長)は、特殊詐欺被害を未然に防止したとして、5月30日(木)に小樽若竹郵便局員の須間翔也さん(26)へ感謝状を贈呈した。

 

 須間さんとともに、北後志地区郵便局長会・藤巻辰也理事が出席し、竹内署長から感謝状が手渡された。須間さんは、2021(令和3)年8月にも70歳代女性の詐欺被害を未然防止している。

 

 4月22日(月)昼頃、小樽若竹郵便局ATMコーナーで、市内在住の70歳代男性が、携帯電話を片手にATMの側にある椅子に座ったままで、「ちょっと」と須間さんを呼んだ。不信に思った須間さんは、何かあってからでは遅いと振込理由を確認したところ、見覚えのないインターネットショッピングでの支払いで未払があると本人もおかしいと感じつつ、30万円を振り込もうと迷っていたのだと知り、これは間違いなく詐欺だと警察に通報し、未然防止に繋がった。

 

 須間さんは、「若竹郵便局に着任してすぐだったので、男性の名前も顔も知らなかった。これからもそういう人がいないか注意喚起したい」と話した。

 

 竹内署長は、「誰でもできることではない。須間さんが勇気を持って声をかけてくれた。とてもありがたい。今後もよろしくお願いしたい」と感謝した。

 

 藤巻理事は、「地域の方々に寄り添った対応をしていて、困った時に不安を伝えてきたのだと思う。今後も市内の郵便局にも注意喚起したい」と話した。

 

 全国では有名人をかたる投資を促す詐欺が急増し、道内は4月末で、SNS投資詐欺58件・被害総額10憶円、特殊詐欺は21件・被害総額5,400万円。

 

 市内は4月末で、SNS投資詐欺2件・被害総額840万円、特殊詐欺被害はなし。

 

 ◎札幌方面小樽警察署(外部)

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