2025(令和7)年度の小樽港へのクルーズ船寄港は33隻を予定し、観光バスで出かける乗客や市内で買い物する乗客など、第3埠頭は滞在時間を有効に活用している観光客で賑わっている。
カーニバル・ルミノーザで来航するカルフォルニアのスティーブンとカレン夫妻から、小樽観光協会へ寄港する際の市内ガイドの依頼がメールで送られたことが発端で、4月19日(土)9:00から、インバウンドの下船客に小樽市内を案内するボランティアガイドが実施された。
おたる案内人最高位のマイスター資格を持つ谷克紀さんに依頼し、その繋がりで観光客や市内在住の英語が必要な人に、英会話・通訳・翻訳などを行う小樽ESS所属の下村出さんが英語を通訳した。
谷さんは日頃のガイド時に活用している資料を元に、インバウンド用ガイドに作り変えた原稿を下村さんが英語に訳すなど、1か月前から準備し1週間前に現地を下見するなど万全を期した。
肌寒い日だったが、下村さんと谷さんは、クルーズ船ターミナル前でスティーブン夫妻と待ち合わせ、同協会の下内さんも同行した。
小樽運河の成り立ちや運河保存運動・日本遺産について紹介。旧小樽倉庫前では、壁の軟石にも触れ、木骨石造についてや屋根のしゃちほこの役割を説明。
当初90分の予定だったガイドが120分にも延長され、銅像の消防犬ぶん公と写真撮影したり楽しんでいる様子だった。
スティーブンさんは「美しいまち、歴史が沢山ある」と話し、カレンさんは「興味深い歴史が沢山あり、もっと歩いてみたいと思った」と話していた。
小樽雪あかりの路のバックヤードツアーでガイドを経験している下村さんは、「自分たちの活動の励みにしようと頑張った。とても仲が良い印象的な夫婦だった。インバウンドの人は、まちの中に繰り出すが、できるなら個人的に案内を希望していることを聞いた。今後もっとこのような案内をする機会が増えると思う」と意欲を示していた。
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