小樽若松2丁目会(伊藤政一会長)では、今年も4月13日(日)から大漁旗と鯉のぼりを取り付け、南樽市場(新富町12)横を流れる勝納川の眞砂橋を挟む400mの区間に棚引かせる光景を創り出している。
毎年4月の第2日曜日を設置日と決め、川縁の残雪の除雪や木の伐採、鯉のぼりの修繕などを3月30日(日)に行い、設置業務がスムーズに進むように準備を進めていた。
9:00に、同町会会員14名・消防団第7分団15名・小樽潮陵高校ラグビー部18名と顧問とOBも、眞砂橋横に集まり、時折、小雨がぱらつく中、大漁旗55枚と鯉のぼり360枚を取り付けた39本のロープを両岸に渡した。
川の上空には鯉のぼりや大漁旗が風にあおられてはためき、雪融け水で増水した川の流れる轟音と共に迫力満点の光景が広がった。
ラグビー部員は、地域のボランティア行事を年中行事のひとつとし新人6名と12名が協力。ロープが届かなかったり、紐の縛り方に苦心する場面も見られたが、最後まで協力し開始から1時間半ほどで完成させた。
2回目参加の遠藤さん(3年)は、「1人で2~3本ずつ設置し、ロープを引っ張ったり、鯉のぼりを運んだりして手伝った。消防団員や町内会の人が助けてくれて、早く設置できて嬉しい。
3年生なので最後となるが、来年もみんなで設置した鯉のぼりが見られると嬉しい。ボランティアの皆さんと一緒にコミュニケーションを取りながら設置し、ラグビーもチーム競技なのでコミュニケ―ションは大事。ボランティアを通じて学ばせてもらった」と話した。
浅原さん(2年)は、「小さい頃からこの光景を見ていて、自分も携われてうれしい」と話し、池田さん(2年)は「市民の憩いの場になってほしい。手伝いができて良かった」と話し、梶原さん(3年)は「昨年よりも手際良くできた。卒業なので最後の参加となるが、ここを通る度に思い出す。時間があればお手伝いしたい」と話していた。
設置を終えた伊藤会長は、「手こずっている様子もあったが、幼稚園の子どもたちから頑張ってと声をかけられ、嬉しくなり頑張れた。ぜひこの機会に見に来てください」と話していた。
早速、家族連れが見に来てスマートフォンに収めていた。設置後は、町会会員が当番で巡回し、外れた鯉のぼりや破れた鯉のぼりを交換したり、メンテナンスにも配慮している。撤去は5月18日(日)を予定している。
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