白水会と共に!没後10年白江正夫を偲んで

 市立小樽美術館(色内1・苫名真館長)1階多目的・市民ギャラリーで、水彩画家の白江正夫氏の没後10年の節目に合わせ、「今なお、光放つ 白江正夫を偲んで」が4月2日(水)から開催され、有志7名による白水会展も同時に始まった。

 

 北海道の水彩画界をリードし小樽の画壇を牽引した白江正夫氏(1927~2014)は、小樽を拠点に活躍し、小樽市民が日常見ている何気ない風景を失われていく前に心を込めて描き、小樽運河や古い民家・巨大商業施設や妙見市場などを描き残している。

 

 同館では5年ぶりとなり、1993(平成5)年日本水彩展で内閣総理大臣を受賞した大傑作の「さいはて」をはじめ、「茜色の記憶」や「陸橋”妙見市場“」など19点を展示。

 

 白江氏から指導を受け、白い画用紙の白と水彩画の水、毎週水曜日に同氏に指導を受けたことから名付けられた水彩画グループ白水会は、2011(平成23)年に同氏が亡くなった後も、展覧会をする会として年に1度を目標に、13年間で10回の白水会展を実施してきた。

 

 会員の高齢化などを理由に、2024(令和6)年の第10回白水会展を最後に幕を閉じたが、今回特別に同氏の展覧会を実施するということで、有志7名が過去の20~50号の作品3点ずつ持ち寄った。

 

 星田学芸員は、「先生が亡くなった後、10年も白水会展を続けた努力は凄い。皆さんの渾身の作品は、白江先生の作品に負けない遜色ない展覧会」と太鼓判を押した。

 

 開幕前日に搬入と展示に集まった有志たちは、在りし日の白江氏について、「個性を大事にして、それぞれの世界感を持って描いてきた。絵には生き方が出る。絵を描く時は自分の思いを大切に絵に込めなさい。技術は心と繋がる」などの名言を思い出していた。

 

 清水さんは、「皆さんの作品は個性が出ていて、描きたい方向に向かって描いていると改めて感じた」と感想を述べた。

 

 亀田さんは「それぞれに先生に教わったことを糧にして、作品を描いてきた。こんなに素晴らしいところに、私たちの作品も置いていただき、ありがたい限り」と喜び、川田さんは、「先生の絵には力強さがあり、作品から先生の生き方を感じとってもらいたい」と来場を呼びかけた。

 

 没後10年 今なお、光放つ 白江正夫を偲んで〜白水会とともに〜

 4月1日(火)~6日(日)多目的・市民ギャラリー1・2、8日(火)~13日(日)市民ギャラリー2 10:00〜17:00(最終日16:00) 入場無料

 

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