小樽出身で江別在住の木村亜美さん(27)は、11月15日〜26日に東京で開催される2025デフリンピックに、卓球日本代表選手として初出場が内定し、3月18日(火)16:00から市役所(花園2)2階市長室で迫俊哉市長に報告を行った。
デフリンピックは、4年に1度開催の聴覚障がい者のオリンピックで、オリンピック・パラリンピックの翌年に開催され、デフにとっての最高峰。共生社会の理解を深める目的で、未来を担う子どもたちにも話ができる機会を期待している。
木村さんは、「デフリンピックでは、シングル・ダブルス・混合ダブルス・団体の4種目すべて金メダルを目指している。これまでも小樽出身として勝たせてもらっている。良いの色メダルを持って挨拶にきたい」と、意気込みを述べた。
迫市長は、「小樽出身の選手が活躍してとても誇りに思う。大会では良い成績を残してほしい。子どもたちにも見せてあげたい。一流に触れることが大事で、機会があればチャンスを作ってあげたい。良い成績を残すことでデフリンピックの認知度も上がり役割も果たせる」と激励した。
木村さんは小樽市に生れ、生まれつき聴覚に障がいがある。父の転勤で積丹町に移住し、姉と兄の影響で4歳から卓球を始めた。2010(平成22)年3月に豊倉小学校に転校し、朝里中学校・札幌龍谷学園・北星学園大学に進み、大学生までは小樽で過ごす。
現在は江別在住で、合同会社HOS所属のプロ選手として、完備された練習場で派遣されたコーチとともに、練習に励んでいるという。
健常者との大会に出場する中、20歳の頃、大学の聴覚障がいのある同級生から聴覚障がい者卓球の存在を聞いた。
自分がどこまでできるか挑戦したいと強く思い、2018(平成30)年9月開催の第52回全国ろうあ者体育大会で女子ダブルスとシングルスで優勝。2023(令和5)年2月開催の全国ろうあ者卓球選手権大会で優勝し、ろうあ者世界卓球日本代表に選ばれた。
2024(令和6)年は社会人6位のレベルに。今年はさらに上を目指したいとのこと。昨年12月にデフリンピック日本代表選考会で2位となり、日本代表に内定した。
前回のブラジルのデフリンピックは目指せなかったが、東京での開催にかけてきたという。
木村さんは、「年をとってもできるスポーツで、70・80・90歳の部があり、楽しんでいる人も悔しがっている人もいる。どの年代になっても工夫しながら楽しめるスポーツ」と、卓球の魅力について話していた。
◎ろうあ者卓球選手の木村亜美選手とスポンサー契約をいたしました(外部)