小樽市桜町中で地域の銀行員が伝授! 知っておきたいお金の話

 小樽市立桜町中学校(桜1・代永研校長)では、3月10月(月)の2時間目を活用して、「大人になるまえに知っておきたいお金の話(中学生編)」と題し、3年生52名に地域の銀行員が講師となり授業を実施した。

 

 今回は、校区内にある北海道信用金庫桜支店(前川由支店長)に、お金の話についての講話を依頼。同金庫として初めての試みを快く受け、若手行員の神戸絵里香さんと淺野祥太さんがお金にまつわる授業を行った。

 

 授業に先立ち、同金庫後志事業本部・加藤正樹部長が、14日(金)に卒業式を控えた3年生へ、「大人になるにつれ、必ずお金に関わることが増え、トラブルや問題にぶつかる可能性も増えていく。将来、お金のトラブルに遭わないように最低限の知識を伝授したい」と挨拶した。

 

 2024(令和6)年8月に立ち上げられた、出張授業やセミナーを通じて国民1人の幸せの実現を目指し金融教育の推進を掲げる公的な会社・J−FLEC(ジェイフレック)についても紹介された。

 

 まず神戸さんが、経済的に自立し、より良い生活を送るために必要なお金に関する知識や判断力=金融リテラシーを身に付けることが重要と強調し、成人年齢が18歳に引き下げられたことで広がる権利と詐欺などのトラブルなど、クイズを交えて注意喚起がされた。

 

 現金を持たなくてもできるキャッシュレス決済についてやその特徴についても説明があり、預貯金や投資の仕組みについても解説があった。次の講師の淺野さんは、お金を借りるローンやクレジットについて説明した。

 

 ほかにも中学生もできるオンラインゲームのトラブルポイントについてや、高校生でも投資詐欺の被害に遭う事例をあげ、詐欺に遭わないポイントも伝授された。

 

 参加した生徒は、「面白かった。お金について知らないことが改めて多いと感じた。直接金融や間接金融については授業で聞いていたが全然覚えていなかった」と話し、「契約についてはまだ分からないところが沢山あるが、借金の仕組みだったり、大人になると大事だと思うので話が聞けて良かった」や、「よくお金を使いすぎるので、より良いお金の使い方や詐欺に遭わない為にどうすれば良いかもっと考えていきたい」と、それぞれに感想を述べた。

 

 ◎金融経済教育推進機構(外部)

 ◎北海道信用金庫(外部)

 ◎小樽市立桜町中学校(外部)