しあわせネットワーク・おたる 介護離職予防講演会

 社会福祉法人懇話会しあわせネットワーク・おたるが、2月18日(火)13:30から小樽経済センタービル(稲穂2)4階ホールで、介護離職予防に関する講演会を実施。企業・福祉・行政・民生児童委員・老人クラブ・町会などから74名が参加した。(写真提供:小樽市社会福祉協議会)

 

 同会は、小樽市社会福祉協議会と市内で福祉事業を行う社会福祉法人等が協働し、声なき声に耳を傾け、痛みを持つ人に寄り添い、誰もが助けてと言える共生社会の実現のため、2017(平成29)年に発足。

 

 今回は、かねてから社会問題となっている介護離職について、事業者や雇用されている人の介護と仕事に関する理解を深め、離職を予防するきっかけになるよう、予防に繋がる介護制度やサービスの話、実際に介護離職に関わる相談を受けている専門家の講話を行った。

 

 第1部は、小樽市北西部地域包括支援センターの川崎里美管理者による介護保険制度と介護サービス利用についてと、介護と仕事の両立支援サポート〜介護離職予防がなぜ大切なのか〜をテーマに、株式会社279(つなぐ)むすぶ手サポートの小谷修一代表取締役が講演を行った。

 

 はじめに川崎管理者が、市から業務委託を受け65歳以上の人の相談支援を行う機関・地域包括支援センターの説明と、2000( 平成12)年に創設された社会保険制度・介護保険の解説を行い、介護保険サービスの種類や利用調整を行うケアマネージャーの重要性が示された。

 

 次に、小谷代表取締役が介護離職予防がなぜ大切なのかについて、育児・介護休業法や介護休業制度、介護休暇制度などを活用し、どのような働き方であれば仕事をやめなくてもよいかなど、細かく実例事例を紹介し講演を行った。

 

 第2部は、「落語で学ぶ福祉の話(介護と仕事)」と題して、林家とんでん平師匠の手話落語が開かれた。

 

 参加者からは、「介護離職の話とお笑いをセットにした企画はとても良かった。手話落語を楽しみながら手話に触れ合えた」、他の参加者は「とても参考になった。私も親も8050世代なので、ありがたい講演だった」と感想が寄せられていた。

 

 ◎社会福祉法人小樽市社会福祉協議会(外部)

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