小樽顕誠会から招魂祭実行委員会へ運営変更

 2025(令和7)年招魂祭実行委員会設立総会が、2月28日(金)13:30から小樽赤十字会館(緑1)2階ホールで開かれ、設置要綱案を審議し、参加者からの合意を得て同委員会が同日付けで設立された。

 

 5月15日(木)開催の第80回招魂祭から、これまで招魂祭を運営してきた小樽顕誠会に代わり、招魂祭実行委員会が行うこととなる。

 

 小樽市内で一番早い祭りと言われ、小樽の発展に尽くして亡くなった郷土功労者や既合祀者4,731名を慰霊する招魂祭。昨年の79回までは小樽顕誠会(堀口雅行会長)が運営主体となり、事務局が日本赤十字社小樽地区内にあったが、同地区の事務局業務が4月1日(火)から小樽市社会福祉協議会(社協)が担当することとなった。

 

 社協が小樽顕誠会の招魂祭を執り行う業務については、社協の趣旨等に馴染まないとの見解を受け、招魂祭の運営は合祀者推薦団体を母体とする招魂祭実行委員会が行う案を出した。

 

 そこで、同委員会設立総会を開き、堀口会長から設立の経緯等が説明され、参加者が設立に合意。会長(任期2年)には小樽商工会議所・中野豊会頭が就任。副会長には、小樽顕誠会・堀口会長、同会副会長の近藤眞章さんと寅尾孝昭さんが務める。

 

 同実行委員会には、同会議所をはじめ、小樽市・小樽市議会・小樽市教育委員会・小樽医師会など13団体が参加に合意している。

 

 総会は年1回。必要に応じて臨時会も開催でき、招魂祭の運営は同実行委員会が行い、小樽顕誠会の事務業務も4月1日から社協の笹山事務局長が担当する。

 

 これまで運営してきた同会は、運営にかかる資金集めと合祀者の選定を業務とした。

 

 会場となる顕誠塔広場の顕誠塔は、2023(令和5)年に大規模改修工事を行った。建立100年を経てその設置趣旨を含む歴史などを広く市民の理解してもらい、小樽で一番早くに行われる招魂祭を盛大に行い、より多くの市民に顕誠塔合祀者の遺蹟を偲ぶ機会を提供し、多くの市民に参拝してもらうために、実行委員会を中心に広く参拝を促す活動を行うとしている。

 

 中野会頭は、「父もここに合祀され、招魂祭は古い祭りで顕誠塔は建立100年となり、市民に積極的に周知していきたい」と就任の決意を述べた。

 

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