2月8日(土)17:00から、小樽の街中にロウソクのあかりを灯す、第27回小樽雪あかりの路(西條文雪実行委員長)のオープニングセレモニーが、新たなメイン会場となった小樽芸術村で行われ、小樽の冬の一大イベントが開幕。時折激しく雪が降る中、石橋八千代さんが進行役を務め、大勢の観客が集まった。
芸術村会場の造成は、陸上自衛隊北部方面隊第11旅団第11特科隊が担当。1月31日(金)から作業を開始し、2月7日(金)まで1日平均20名が出動して設営し、初のステージを設置した。
オープニングセレモニーでは、小樽コンシェルジュの森田有咲さんと金子侑里香さんも登壇し、引き渡し式が開かれ、同隊副隊長の吉田裕樹2等陸佐から西條実行委員長へ設営会場が引き渡され、大きな拍手の中、西條実行委員長から感謝状が贈呈された。
西條実行委員長は、「海外ボランティア90名が日本のボランティアと協力して会場を設営し、メイン会場の芸術村の設営の第11特科隊にも感謝する。
小樽雪あかりの路は、ボランティアの皆さんの手作り感満載の郷愁溢れるお祭り。氷や雪で作ったランタンにロウソクを灯し、小樽全体がロウソクの炎の灯で照らされる。冬の小樽を充分に楽しんでもらいたい」と挨拶した。
迫俊哉市長は、「国際色豊かに開催され、市長としても嬉しく思う。多くの市民ボランティア・海外ボランティアの協力に感謝する。それぞれの地域や職場でもアイスキャンドル作りが行われ感謝する。札幌の雪まつりは大きな雪像が特徴で、小樽雪あかりの路は、静けさ・手作り感・ロウソクのあかりのぬくもり・幻想的な風景が特徴。北海道を代表するイベントに成長しうれしく思う。多くの皆さんが会場にお越しくださることを祈念する」と述べた。
実行委員長や市長ら10名が、ステージ前の10個のアイスキャンドルに“小樽雪あかりの路27”の1文字ずつ書かれたワックスプレート10枚を飾り、観客と共に開幕を祝った。
浅原富希子さん率いる小樽 Sea of Grace、心奏コーラス、ソーラスの20名がゴスペルを熱唱し、オープニグセレモニーに華を添えた。
芸術村会場であかりが灯されたスノーキャンドルを見ていた札幌の家族連れは、「初めて雪あかりの路に来た。2歳の息子も喜んでいる。これから他の会場も楽しみたい」と話していた。
運河会場の写真スポットの浅草橋では、大勢の見物客で混雑し、運河をバックに撮影する人でごった返し、運河散策路は身動きできないほど混雑が続いた。
4年ぶりにチームオブジェコンテストも開催され10団体が参加。小樽おもてなしボランティアの会によるおもてなしストリートで来場者を出迎えた。
手宮線会場には、小樽青年会議所担当のスノー滑り台に、子どもたちが列を作り迫力あるスピードを体験していた。温かいスープの販売所やワックスボウル体験工房も賑わっていた。
光の花園やフクロウの森などの撮影スポット・スノーライトマウンテンをバックにしたステージでは、17:00〜18:00にアカペラが披露され、トリは、帯広畜産大学4名で結成されたぬくぬくさぬっくが2曲を披露し会場を盛り上げた。
北海道電力ネットワーク株式会社小樽支店では、社屋正面玄関横に灯を灯し、今年もあかりの路会場に登録。入社1〜8年目の若手・中堅社員が中心となりワーキンググループを結成。開幕前日の7日(金)から点灯を行い、行き交う人の目を楽しませている。
1月27日(月)から制作を開始し、イルミネーションは10人で、高さ1.5mある3段の雪のオブジェやスノーキャンドルやアイスキャンドル作りは3人ずつのべ40人が、2月7日(金)までに完成させた。
今年からLEDライトを使用したすだれタイプや点いたり消えたりのパターンがあるもの、テープ型のLEDを使用してロゴマークを作成するなど、幻想的なロウソクの灯と華やかなLEDのライトアップになっている。
同社小樽支店の吉嶋大治さんは、「この取り組みは、会社の認知度向上と雪あかりを盛り上げ・近隣住民への癒やしを与える地域への貢献、商大生も良く通るのでリクルート効果もあればと実施している。今後は地域の風物誌となればと、単発ではなく他の季節にもできればと考えている」と話した。
入社1年目の三上さんは、「初めて担当し、雪が降らずにどうなるのかと心配していたが、雪が降り形になり良かった」と話していた。開催は14日(金)まで17:00〜19:00。
小樽都通り梁川商店街振興組合(安藤彰啓会長)では、同イベントを盛り上げたいと、数年前に制作したステンドグラスキャンドルとやながわ通りの文字プレート、小樽水産加工業協同組合の田宮昌明さん提供の押し花プレートを並べてあかりを灯し、団結力をアピールした。
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