横須賀・米海軍第7艦隊に所属し、横須賀に前方配備されている誘導ミサイル駆逐艦ハワード(排水量8,900t・エリック・スミットリー艦長)が、2月7日(金)12:30に小樽中央ふ頭に接岸した。
2021(令和3)年8月から横須賀に配備されている同船は、全長約155.3m・全幅20.2m・喫水9.7m・最大速度30ノット以上・ヘリコプター2機艦載可能で約350名が乗船。
小樽市(迫俊哉市長)は、2024(令和6)年12月23日付けで小樽港長(小樽海上保安部長)から小樽港港湾管理者(市長)に、同船の小樽港寄港について通知があり、入出港時及び接岸時の安全性、商業港としての港湾機能への影響、核兵器搭載の有無の3つの受け入れ判断を慎重に検討し、安全性が確保されていること・岸壁の手配が可能・核兵器を搭載する米国艦船の寄港はないと判断。
7日(金)9:00〜11日(火)10:00の利用が可能であることを、小樽港長宛に文章で報告し本日の寄港となった。
時折、雪がちらつく−2℃前後の寒い日となったが、灰色の船体が小樽港に姿を現し、予定時刻の12:30に接岸した。
同船は、昨年苫小牧港に寄港しているが、小樽港への寄港は初めて。小樽港への米国艦船の寄港は、2024(令和6)年2月の誘導ミサイル駆逐艦ラファエル・ペラルタ以来となる。
連合北海道小樽地区連合会(佐々木克夫会長)らによる小樽港入港講義集会が行われ、「帰れ!」などのシュプレヒコールが岸壁に響き渡った。
今回は、地元の人との交流やボランティア活動の予定はないが、一部の人を艦船に招待するなど交流を設けた。
スミットリー艦長(中佐)は、格納庫で会見を行い、「町へ行き美味しい物を食べたり、山へ行きスキーを楽しみたい。時間が許すなら散歩へも行きたい」と話し、「町の後ろに雪を被った山々が見え美しかった。引っ越してきたいくらいだ。いろいろなところに寄港してきたが、その中で1、2を争う美しい風景の印象を受けた」と、入港時の印象について話した。
その後、垂直発射システムや54口径5インチ砲など兵器の装備品の説明や、船橋など艦内の見学が行われた。
停泊中の乗員は、さっぽろ雪まつりや小樽雪あかりの路を楽しみ、買い物や地元の名物や文化を堪能し、2月11日(火)に出港を予定している。
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