札幌の美術ユニットReguRegu(レグレグ)の小磯卓也さんが書いた小説をもとに、妻カヨさんと共に製作された人形・アナタニサマは、小樽に昔から伝わる文学の妖精で、毛むくじゃらで真冬の極寒の夜に現れると言われ、2月2日に大切な人に本を贈ると、その人はアナタニサマに守られるという風説が広がった。
2月2日をアナタニサマの日とし、今年は、アナタニサマ実行委員の平山三起子さんが営むジーンズショップロッキで、1月31日(金)〜2月2日(日)の3日間「アナタニサマの日」キャンペーンを実施。
2日に限り、同店の店頭に3番と11番の2体、店内に2番・4番・7番・13番・14番の5体を展示。14体目も撮影解禁となり、それぞれに遭遇した人の名前・遭遇年月・証言が明らかにされている。
昨年のアナタニサマ展は、猛吹雪の中、小樽市観光物産プラザ(色内2)中庭で開催され、多くの来場者で賑わったが、今年もアナタニサマの日に合わせたように大雪の中での開催となった。
ReguReguさんのファン3名が札幌から着物姿で来場し、「本を読むが好きなので、妖精からアナタニと1冊の本を差し出され、本を受け取って本のページを開いたら最後、読むのが止まらなくなり、その場で凍死してしまうとのことだが、受け取ったらとうなるんだろうと気になるところ。好きな本を読んで死ねるならいいかなと、このストーリーは面白い」と話していた。
平山さんは、「ぜひ大切な人に本を贈ってほしい。カレンダーに2月14日はバレンタインデーと載るように、2月2日もアナタニサマの日と記載してもらいたい。書籍文化・活字文化を残していきたい。来年は屋外に展示して開催できれば」と話していた。
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