北海道小樽桜陽高等学校(長橋3・山内章裕校長)の恒例行事のひとつ・除排雪ボランティアが、1月26日(日)晴天の中実施され、参加した生徒たちは心地良い汗をかきながら着々と除雪作業が進められた。
通学路は大きな除雪車が入りずらい狭い道路で、日頃から除雪作業をしてもらっている地域住民への感謝の気持ちを込め、思いやりや社会への奉仕の心を育み、協力して自主的に行動する精神と態度を養うことを目的に行われている。
スポーツ部などと生徒会執行部の生徒153名、教員15名が各部活動ごとに分かれ、長和町内会と相談して決めた各独居高齢者宅6軒と学校前通学路で除雪作業を実施。
今年は例年になく積雪が少なく、26日10:00の小樽の積雪は33cm。それでも通学路には雪が積り、ここ数日の暖気で硬く積もった雪をスコップで掘り起こし、スノーダンプで雪を除けたり運んだりしていた。
重機で除排雪業務を行ったのは、毎年協力している同校同窓会の株式会社コマツダと、昨年から協力している合同会社徳丸工業の北田大輔代表。
北田さんがボート部で3年生だった頃から始まったボランティア除雪が、数年前にも続いていることを知り、会社も除排雪に携わっているのでぜひ協力したいと、昨年から重機でボランティアに参加しているという。
通学路で除雪作業に尽力していた陸上部は1年と2年生20名で参加。男子部員のひとりは、「部活動の練習の一環として、砲丸投げなので投てきの腕の力を発揮して頑張りたい」と話した。
学校の向い山の坂の上の住宅では、女子バレー部15名が除雪に精を出していた。毎年冬期間乗らない乗用車が雪に埋もれているのを手作業で掘り起こし、自宅前の生活道路を広げる作業を手分けして行った。
2年生の平嶋さんは、「雪がとても硬い。独り住まいのお年寄りは雪かきが大変なので、私たちが協力して役立つのなら良いと思う。他にもお年寄りが困っているところがあると思うので、いろいろな所でも協力できればと思う」と話した。
学校周辺の平地の高齢者宅の除雪はソフトボール部7名が担当。狭い玄関までの雪をスノーダンプで運び、トラックの荷台に雪を積み込む作業はなかなかの力仕事だが、それにも負けず笑顔で協力した。
2年生の宮島さんは、「1年ぶりの除雪で昨年とは場所が違うが、今年は雪が重くて辛いけど、これもトレーニングの一環で体を動かすのも好き。人のためになっていると思うと嬉しい気持ちで作業している」と話していた。
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